番外編『あかりエイプリルフール』
※エイプリルフール番外編です。本編とは特に関係ないので深く考えずお楽しみください。
2023/04/01 19時頃追記
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#あかりちゃんねる #オンライブ
【雑談】今日は何の日???【オンライブ/宵あかり】
19,929 人が視聴中・0分前にライブ配信開始
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宵 あかり
チャンネル登録者数 …人
◇
『はーいみんなお待たせ! みんなの輝く一番星、オンライブ三期生の
¥50,000
【】
¥10,000
【】
¥2,525
【挨拶だけは可愛いなこの女】
【うわでた】
【まだあかりちゃん】
¥7,000
【まだ正統派】
『君たちさぁ…まぁいいや。えーとね、今日はいったい何の日でしょーか???』
【トレーニングの日だぞ】
【ストラップの日なんだよなぁ】
【もう四月か…】
¥1,000
【週明けから社会人で泣ける】
『トレーニングの日とかストラップの日とかじゃなくて!! 私の誕生日だよ、誕生日!!! てかせめてエイプリルフールって言えよ! あと自分語りは他所でやれ!!』
【綺麗で汚い叫び声すき】
¥5,000
【叫び声助かる】
【流れるようなツッコミに成長を感じる】
【ツッコミが上手くなったな宵】
【誕生日なんだしなんかやれ】
【はいはいおめおめ】
【通話凸しろ】
『君たち図々しいってよく言われない?? えー…通話凸はしませんが凸待ちしまーす』
【宵が凸待ち!?!?!?!?】
【宵…噓だよな…?】
【嘘…宵だよな…?】
【草】
【大丈夫か??】
『ほら私もいろいろコラボさせられてきたし? こ、コミュ力もつよつよ? になってきたと思うし??』
¥200
【脅されてそう】
【人質取られてそう】
【信用なさすぎて草】
¥19,000
【で本音は??】
『…運営から凸るか待つかどっちか選べって言われたんだよね…ワンチャン待つ方なら誰も来ずに平和に終わるかなぁって…』
【草ァ!】
【あのさぁ…】
【正直でよろしい】
【それ言っちゃうのが宵って感じ】
『ま、まぁみんな忙しいだろうし、来ても二、三人くらいでしょ。時間切れならさすがに運営も許してくれるだろうし!』
【あっ…】
【あーあ】
¥1,800
【宵特有のクソデカフラグやめろ】
【まるで成長していない…】
【ここが接点やぞ】
『そ、それじゃあ行きまーす。はーいよーいスターっとぉおお!??』
【さっそく来てて草】
【回収が早すぎる】
【おほ声出すな】
¥19,190
【オホ声感謝】
『だ、誰から…えっ、これ出なきゃダメ??』
【は??】
【はよ出ろ】
【三コール以内に出ろ(全敗)】
【年中負けてる兄貴は社会人辞めちまえ】
【三コール以内と言わず即出ろ】
『すー…ふ―…よ、よし。は、はい私です…』
『はーい! お誕生日おめでとう、あかりちゃん!』
【ふぁ!??】
【桜ちゃんやんけ!!】
【桜ちゃんか?】
【どっちだこれ??】
『あっ、ありがとうございます…
『さすがあかり。今日はかなり調子が良い日だったのに。というわけで永遠
¥2,000
【永遠さんじゃねーか!】
【本気でどっちか悩むレベルだったな…】
【プロの桜ちゃんファンなら見破れて当然】
【プロの永遠さんファンなので余裕だった】
¥8,000
【プロの宵ファンだけど正直分かりませんでした…】
【宵は毎度やられてるからそら分かる】
『あかりなら分かって当然。でももう少しだけ乗って欲しかった』
『す、すみません…』
『三割くらいは冗談。改めて…誕生日おめでとう、あかり』
『あっ、ありがとうございます。わ、わざわざ来てもらって』
『それも当然。私はあかりの初コラボ相手。つまりは運命の人だから』
『う、運命の人はちょっとよく分からないですけど』
【草】
【なんでわかんねぇんだよ】
【七割本気定期】
【宵はさくはる推しだからな】
『ちなみにあかりが私より
『い、いや! あれは違くて! 言葉の綾というか何というか…!』
『桜は忙しくて来れないけど、あかりに誕生日おめでとう! って伝えてって言ってた』
『は、話を聞いて貰えると助かるのですが…あれ切れた、ええ…?』
¥50,000
【この二人の関係性正直マジですき】
¥9,999
【そんなに恐いか?「とわよい」が!!!】
【さすがの宵も永遠さんには勝てない】
【永遠さんの子々孫々になりたい】
¥400
【初手からラスボスでしたね…】
『…なんかもうすごい疲れたんだけどこれで終わりでいい? ダメ??』
【いいわけねーだろ】
【逆に何でいいと思ったのか】
【まだまだ時間はあるぞ宵】
『えー…とりあえずいったん休憩を…って、うえぇ!? なんで!?』
【誰だ?】
【運営さんが怒りに来たのかな?】
【運営凸】
【こいついつも叫んでるな】
『まだ怒られるようなことしてないじゃん! と、とりあえず出なきゃ…は、はい』
『お誕生日おめでとうございます、あかりさん』
【ミラ様!?!?!?】
¥30,000
【ボ ス ラ ッ シ ュ】
【宵が喋れなくなっちまう】
【元から言うほど喋れないのでOKか】
【宵今こそパンツデッキだ】
【ミラ様にはマズい】
『こうしてお話するのは初めてになりますね』
『え、えと…そ、その、は、はい…』
『ふふ、そう緊張されると、私まで緊張してしまいます。それであかりさん』
『は、はい…な、なんでしょう…?』
『今穿いてらっしゃる下着の色をお聞きしてもよろしいでしょうか?』
『え゛』
【これが先攻制圧ちゃんですか】
【これぞミラ様】
【宵の負けか…】
【何の勝負なのだよ】
『ああ、申し訳ありません。私ったら礼を失していましたね。下着の色を聞くときはまず自分から言うのが礼儀というものでした。私の下着の色は──』
『あーあーあー!!! 白! 白です!! レース付きの白!!!』
『…まぁ』
¥50,000
【白のレース!?】
【宵えろか?】
【意外と清楚だな宵】
¥1,919
【宵えっちさん…】
『だ、ダメですよ簡単に下着の色教えようとしたら!!』
【お前じゃい】
【叫ぶやつに言われたくないんだよなぁ】
【宵が真面目に…?】
【急に正気に返るな】
【意外とこういうとこしっかりしてる宵すきだよ】
【自分のはいいのか…】
『…ふふ、そうですね。確かにその通りかもしれません。それにしてもあかりさん、さすがですね』
『え、えっと…?』
『まさか色だけに留まらず、レースという情報まで付け加えるとは…目から鱗が落ちました。私もまだまだだったようです』
『はい!?』
『ありがとうございました、あかりさん。もう少し貴女に相応しくなってから出直させていただきます。では』
『あ、ありがとうございました…?』
【ミラ様倒してて草】
【あのミラ様が負けただと…】
【ミラ様「おもしれー女…」】
【負けたというか本気にさせたというか…】
『…お腹痛くなってきた。ちょっと待ってて正○丸飲んでくる』
【やっぱこれだね】
【もう製薬会社の公式Vになれ】
【これもうステマだろ】
【ダイマなんだよなぁ】
『よしこれでもう大丈夫。なんか効果とかじゃなくて飲んだだけで安心感ある。じゃあ次に来た人で最後ね。…さっきの二人で十人か二十人分くらいの強さだったと思うし』
【早くね??】
【ラスボスコンビ倒したしな】
【一期生のラスボスと二期生のラスボス】
【三期生のラスボスは??】
【宵だろ】
『誰がラスボスじゃい!! っと、また鳴った。えっと、最後の人は……』
────────────────
宵あかり
着信中…
× /
────────────────
『…わ、たし……?』
【は??】
【何言ってんだこいつ…】
【いいからはよ出ろ】
『わ、分かった分かったから! も、もしもし…?』
『はーいお待たせ! みんなの輝く一番星、宵あかりだよ!』
【似てるような似てないような…】
【永遠さんではないか】
【永遠さんの宵はもっと似てる】
【59%くらい宵って感じ】
『え、えーっと…春乃先輩…?』
『え゛っ』
【ああ桜ちゃんか!】
【桜ちゃん!?!?】
【今の声は宵に似てた】
【宵はもっと濁点多いやろ】
『えーと…その…えへへ…誕生日おめでとう、あかりちゃん!』
『えっ、は、はい…ありがとうございます』
『……そんなに似てなかったかな…?』
『え、はい』
【草】
【はいじゃないが】
【あのさぁ…】
【もっとオブラートに包め】
『あ、あはは…そっか。その…ハルがサプライズにした方があかりちゃんが喜ぶと思うって言ってて…名前とかも変えてみたんだけど…』
『あ、いえその! と、とっても嬉しいです! あとすっごい驚きました!』
『ほ、本当!? ならよかった!』
『は、はい! ありがとうございました!』
【桜ちゃんを悲しませるな】
【フォローの早さに圧倒的な成長を感じる】
【永遠に対してより丁寧じゃない??】
【桜ちゃんは保護しないとだから】
『す、すごい緊張した…耳元で桜ちゃんの声するのヤバくない??』
【いい加減慣れろ】
【割と桜ちゃんともコラボしてるのにまだ言ってるのか…】
【宵の最推しだからしょうがないね】
【また永遠さんに詰められそう】
『じゃあ今度こそ終わり! 永遠さんに見つかる前に撤収! じゃあね!!』
【じゃあねすき】
【じゃあねきらい】
【じゃあねをすこれ】
【永遠さんから逃げるな】
◇
「…んぅ……」
ゆっくりと瞼を開く。聞こえてくるのは、寝起きでも分かる推しの声と、BGM…どうやら配信を見ているうちに眠ってしまっていたようだった。
ふわぁっと大きくあくびをしながら会社から渡されたスマホを見てみれば、大量の通知が溜まっていた。
誕生日だというのに何も朝から何も呟いていなかったものだから、同じライバーの人達や普段配信を見てくれている視聴者の人達を心配させてしまったらしい。
Twitterで「おはようございます」と呟いてみれば、すぐに大量の返信が返ってきた。…そのほとんどは「早く配信しろ」というものだったけど。
仕方ない、と重い腰を上げて準備を始める。
気がつけば、見ていた夢の内容はすっかり忘れてしまっていた。
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