第46話 僕のうちは日本家屋、かなり古いぜ
僕の家は町でも珍しい古いお屋敷だ。日本家屋の作りで、薄暗く落ち着くが、その一方で洋風の部屋に子供の頃から憧れがあったのは否定できない。
だから僕や姉ちゃんの部屋は和室に無理やりベッドと勉強机を持ち込んだ形になっている。部屋数だけはあるから、幸い
この広い庭を愛でるように座敷が造られていて全て開け放つと四十畳にもなる。一番奥は床の間になっているがあくまでも来客用でここには家族は誰も使ってない。
「飽きない?」
「……飽きはせぬが?
この家に来た当初はすぐに町へ出て見たいと美紅は言い張ったが、予備知識なく連れて出るのは怖すぎて、彼女は今、現代社会の勉強中である。
初めは例のごとく爪を剥き出して雷撃をまとい、僕を脅しにかかったのだが——。
つづく
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