参加No.07『終焉の果て』※一次予選通過

参加No.07『終焉の果て』

作者 ゆかり 様


評価:常識人


―主催者メモー


【ジャンル】言葉遊び


作家さんは勉強家。文章は破綻しかない。構成などなかった。

まだ闇落ちはしていないが落ちそうな気配がある。絶望はこれからかもしれないがわからない。案外ふわっと行ってしまいそう。


〈詳細〉

たった一文で「うわ、この人ヤバイ」と思わせるなかなかに頭おかしい人。


可惜夜っていうのは、例えば月が美しくていつまでも見ていたいみたいな時に使う言葉ですね。

そんな月が赤くあやしいく輝くらしいです。周りには満天の星で。


その下には地平線まで続くような湿地があるのだけど、そこは世界の果てで終わりの大地なのだそうです。地球って広いもんね。と思わせられます。


そこに吹いている荒涼とした風。

荒涼っていうのは荒れはててさびしいさまをいうのですが(例えば荒涼たる原野とか)、「荒涼とした風が終末を歌い吹きすさぶ」って果たしてどんな感じなんでしょうかね。頭の悪い私にはちょっとわからなかったです。風が終末の歌を歌うから終わりの大地? いったい何を擬人化しているのかさっぱり思い浮かべられない。


でも! なんかですね、そういうなろうっぽいの。嫌いじゃないです。

状況が全く見えない情景描写というのもおつなものです。凄く高度なことをやっていらっしゃる。


出てくる登場人物らの会話も要領を得なくて最高です。これ凄い好き。昔の2チャンネルみたい。

「遂に俺が出る時が来たな」「ふ、あいつら、とうとう出張ってきやがったか」「どぅれ、一仕事してくるかのう」「あたしが、今度こそ決着をつけるわ」「僕がいる時代に現れるなんて、かわいそうだね」みたいな感じのアレですね。楽しい!


沈黙が三千世界を支配する。というパワーワードもわくわく感あり。あれ、これ、ジャンルなんだろう。某社の漫画ブリーチかな? と錯覚させられます。


極めつけは「天上のセラフのよう」という比喩表現。

ごめんなさい全くわからない。なにも伝わってきません。病院のベッドなどで見る見知らぬ天井の類義語でしょうか。


でも、流石というべきか、頭おかしいと自負され本企画に応募された方だけはあると思います。

「なんかすごい。すごすぎてなんかこわい」そう思わせてくれる面白い作品でした。あぁもう楽しい。


私が保証しましょう。私の思ってた頭のおかしさとは違うけれど、ご自身で自負されているように、あなたはぶっちぎりで頭のおかしい人です。

満場一致で一次予選通過。おめでとうございます! 


あなたの物語世界は静謐にして純潔。

その才能をどのように開花させるのか、続きが楽しみです。

世界が挽歌を唄っても、あなたの永遠が失われませんように。


今後の活動を応援しております。

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