山本式平和追求の為の闘争
西野園綾音
第1章 Escape and riberion~脱却と叛乱~
第1話 Breaking away from mutual prosperity strategy~相互繁栄政策からの脱却~
1930年、群馬県の新都知事に山本一太という一人の男が選出された
5年後に、日本という国が崩壊するとは露にも思わずに…
山本一族は、昔から群馬県民であった
そして、群馬県には他の県民には知らされていない県民独自の秘密があった
それは、群馬県が有するグンマキーパー(GK)という特殊機密組織の存在である
GKの長官が、自称スターリンの血を引くというオオサワマサアキニコフという人物であるということから、自警団として優秀な面も見せつつも一方で、共産主義を色濃く受け継ぐこの組織は代々の群馬県知事及び市長・町長の悩みの種であった
そして、さらに、群馬県は未開の地がまだあるということから先住民族が未だに独自の文化を開いているという悩みもあった
先住民族たちは、テリトリーに迷い込んだ人間の首を狩るという群馬県民から見て恐怖かつ危険な文化を持つ民族であった
そんな原住民族たちを群馬県民たちは、どうにかして理解しようと相互交流を図ろうとしていたが、遅々として進まない状態であった
しかし、山本の祖父であり草津町長でもある泰太郎による群馬県原住民族特別保護区形成案を群馬県が、採用したことにより沼田市に「前橋村」という名をつけられた箱庭の中に群馬県の原住民族を押し込め、その危険な警備活動をGKの連中にやらせることで落ち着いた…
と、そんな風に見えるのは表向きだけでありGKの連中は汚れ仕事を引き受けている割には、リターンが乏しいことに不満を募らせており、前橋村の村長は、もう少し自由に動き回りたいと考えていた…
そして、前橋村の村長とGKの代々の長官たちは一太の祖父の秦太郎、父の冨雄と足繫く通い詰めて会談を開き、自らの地位向上を迫ったが、どの会談でも突っ撥ねられ続け、ついにそれに耐えられなくなった村長が、三代目の一太に今までの不満を一気にぶつけるのである
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