異世界を鍛冶師で無双する

うさぎのしゅごしん

呼んでないそうです

「おお、勇者様!この世界を救ってください!」


え?何処よここ。


俺が目を開けるとさっきまで歩いていた住宅街では無く、めっさ豪華で広い場所だった。


そして、話をまとめるとこうだ。


・魔族と人族、戦争中!だけど、負けそう!

・異世界人は強力なステータスと職業を持ってるよ!

だから、助けてクレメンス!


だそうだ。

知らんがな!


「では、早速この水晶に手をかざしてください!」


初老の人に急かされ、水晶に手をかざす。

現れたのはゲームでよく見るステータスだった。


――

名:カオル・イイダ

年齢:13

種族:人族

職業:鍛冶師

Lv:1


体力:100

魔力:100

攻撃力:100

特殊攻撃力:100

防御力:100

特殊防御力:100

敏捷性:100


スキル:言語理解、鍛冶、構造理解、危険察知、気配察知、剣術、体術、魔力操作

――


「勇者では無いだと!?」


あ、勇者では無い。そうですか。


「そうですか……こちらの不手際で別の人を呼んでしまった。

申し訳ない」


あ、俺は呼んでない。そうですか。


「帰れるなら、全然大丈夫です」

「おお、なんと寛容な人だ。では、こちらの魔法陣に乗って下さい」


そして、俺は一瞬で異世界から……帰れてなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る