『遠心力でもかかるように、ぐるりと一周回ってみる。
　こんなにも空想は働くのに、隣にいる誰かのことは全くもって想像できない。彼女のように駆け抜けど、辿り着く先が闇なのだ。』

　『思い出せない程の未来で会いましょう。遠く遠く、彼女達がいなくなったその先に。

　その時はきっと、唯の道具として捉えることが出来るから。』

ああ、綺麗です。好きなフレーズばかりでした。読みやすくてすっと頭に入ってくるのに、たくさん感じ取れて。

文章の美しさが、最初から最後までずっときます。
冒頭の緊張感から、ハッピーな出来事。でも、語り手の主人公は淡々としたテンションで感情を紐解き続ける。等身大の主人公の心理描写に、とても親しみを感じられて良かったです。今、この世の中にいる誰かの物語、というような雰囲気も感じられて好きだなあとも思いました。最後のそっとしまうところとか、特に。
心にじんとくるようなお話をありがとうございました。

とても良かった。
読む人それぞれ思う感想は出そうだけども、個人的に好物です(=ω=

らしさと言えるかはわからないけど、個人的にはらしい感情入り混じる良い文章に感じました。

ここからこの先どう変化していくのか、あるいはしないのか、続きがみたくあるし、このまま戸棚で深く眠らせる方が良いのか……

なんとももどかしさもありました（笑）

モノローグが深く表現が細やかで、まるで短編映画を見ているように、心に染みてとても引き込まれました。素敵です！
タイトルもほんとお見事というか、おおおおってなりましたw