予想外の結果 点数

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 今日学校でテスト返しが行われた。


 結果はそこそこだ。


 いや、少し以前よりは点数があがったと感じだろうか。


 頑張って毎日勉強した成果だろう。


 今日は帰りにコンビニでスイーツでも買って、自分を労おう。


 そう思って、どんな商品を買おうか考えていたら、視界に白いものがうつった。


 紙だ。


 目を凝らすとそれはテストの紙だと分かった。


 道にテスト用紙が落ちていた。


 きっと誰かが友達とテスト結果の話をしている間に、落としてしまったのだろう。


 実物を見せながら会話とは、さぞ極端な点数だったに違いない。


 そう思った私は、テスト用紙を拾い上げてみた。


 驚くような高得点か、それともあきれるような一桁の点数か。


 しかし、そのテストの点数はどちらでもなかった。


 ある意味、後者の方に分類されるだろう。


 マイナス三点。


 名前の書き間違えが点数からひかれていた。


 私は、扱いに困るそれを手にして硬直していた。


 クラスの番号が書いてある。


 とりあえず直接渡さないで、今度その人のクラスの教師にそっと届けておこうと思った。


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予想外の結果 点数 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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