喫茶・軽食コーナーは好評です


 ジョスリーヌ・サロンが始まりました。


 今日はオムライスのご予約をいただいております。


 『チキンライス』300グラムで150円、『たまご』1個で17円、『サラダチキン プレーン』30グラムで50円、『玉ねぎみじん切り』50グラムで25円、『バター』7グラム25円、以上で作った薄焼き卵のオムライスは267円。


 スープは『ポタージュ』1袋、150mlは34円。

 『メンチカツ』1ケで20円、『ミックスサラダ』35グラムで25円。

 合計で346円。

 

 今日はお付きのメイドさんは、私のメイドさんになっていますが、そのまま旧主の担当になっていただいております。


 8人分を用意すればよいはずなのですが……皆さん、お一人ずつお連れですが……慌てて『認識偽装』を発動……


「今日はマリアンヌも一緒よ♪皆さんも一族の娘さんを連れてこられているわ♪」

 ジョスリーヌ様、お気楽におっしゃいますが、8人分しか作っていないのですよ……


「急遽、集まると決まったのよ、メニューを予約していないのは承知しているわ、直ぐに出せるものでいいわよ♪」

 そんな事云われても……もうお弁当で何とかするしかないではありませんか!


 ●●まる弁当さんの『オムライス』287円、2番のオムライス本体は267円、その差20円……

 

 後は同じものをつけます。

 スープは『ポタージュ』1袋、150mlは34円。

 『メンチカツ』半分にして10円、『ミックスサラダ』35グラムで25円。


 メンバーのものが、336円、追加分は356円、2つで692円。

 つまり4×4円なので16円の黒字となります。

 売り上げは2,800円ですけどね。

 

「こちらは、お嬢様方のものになります、少し違いますがどちらもオムライスです」

「えっ、本当にすぐなのね♪」

 

 和気あいあいに食事は進み、


 ニナさんが、

「ジョスリーヌ様、マリアンヌ様、お飲み物はいかがされますか?」

「『イングリッシュブレックファスト』を入れてくれるかしら?」

 ジョスリーヌ様は紅茶です。


「私はコーヒーにしてくださらない?何にするかはニナに任せます」

 ニナさん、『●●●スペシャルブレンド ドリップコーヒー7g』をチョイスしています。


「このコーヒー、美味しいわね♪そうだ、お母さまがおしゃっていたけど、本当は自分で作るのでしょう?」

「この喫茶・軽食コーナーのものは、基本全てセルフですが、サロンの皆様方には、私どもがお作りすることになっております」


「私にも作れるかしら?」

「飲み物は少しコツがありますが、直ぐに覚えられます」

「試してみてもいいかしら?」

「構いませんが、お嬢様がされなくても、私が致しますが?」


「この館に住むと、セルフなのでしょう?なら、私は覚えなくてはね、ニナなら分かるでしょう?」

「あっ、そういう事でしたか、なら試していただけますか?」

「教えてね♪」

「はい」


「マリアンヌ、抜け駆けはいけないわ!ロミーナ、私に教えてくれる?王妃様、席を立つことをお許しください!」

 国王陛下の一番下の弟殿下、アストーリ公爵殿下の一番下の娘さん、ネレーアさんです。

 王妃様が連れてきた娘さんですね。


 こうなると、皆さん、席をたって、お茶を作りに喫茶・軽食コーナーへ。

 近頃は別室に専用の喫茶室が設置していますが、当初の喫茶・軽食コーナーはジョスリーヌ・サロンの為にそのまま置いているのです。


 結局、皆さんが淹れたものは、サロンのメンバーが飲むことになりましたが……

 渋い顔で飲まれているのですね。


「つまらないものですが、お口直しにいかがですか?」

 50円までのケーキを大皿にのせて、運んできたエマさん。

 まず王妃様に、差し出しています。


「あら、ありがとう、種類が多いのね♪」

「12種類、持ってきました、お好きなものをお選びください」


 ●イソーさんの2個100円ケーキです。

 これね、某最大手パンメーカーが作っているもので、レモンケーキなんて有名ですよね。


「この丸っぽい物は、ケーキ生地にそれぞれの風味を加えたチョコレートでコーティングしたもので、こちらの角型のものはパウンドケーキみたいなものですね」


「丸と角、1つずついただいても良いかしら♪」

「いいですよ」


 まあね、気持ちはわかりますね♪


 皆さん、指さされたものを担当のメイドさんが、中身を取り出し切り分け小皿にのせ、お皿の横に『●ャンドゥ フルーツミックス』と、『●●●●クリームゴールド』という、給食用のミルククリームの小袋などを添えていました。

 たいしたものですね……

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