ちょっとばかりね♪


「美味い!」

「これから毎日、これが食えるのか!」


 エマさんもクロエさんも、ちゃっかり『ビーフジャーキーシチュー』と『固パンフレンチトースト』をいただいています。


「エマ様、あの『固パン』と『干し肉』がこんなに美味しくなるなんて、驚きました♪」


「今回は特別ね、毎食こんなに凝っていたら、身が持たないわよ」


 ハンスさんが、


「皆がうるさいので、休日前の夕餉に出していただけませんか?」

「まぁ、それぐらいなら、構いませんよ」


 なんか歓声が聞こえたような……


 まあね、ビーフジャーキーでつくるスープぐらい、付けてあげましょうか、『固パン』を浸ければそれなりに美味しいでしょうし。


 休み前の夕食は『ビーフジャーキーシチュー』と『固パンフレンチトースト』、それに『ビーフジャーキースープ』となにかサラダを1品と決まりました。

 ちなみにお洗濯は7日に1回、洗濯してあげることも、決まりましたね。


 いつのまにか、5時半となっています。

「改装は終わったようですね、これでテント生活ともお別れです」

「少しばかりさみしいですね♪」


「まあね、でも、これからはやっとベッドで寝れますよ♪」

「そうですね♪うふ♪」


 修道院へ戻ると、屋根裏部屋は見違えるように……

 居間にしていただけた部屋には、立派な暖炉までありました。

 調度品も立派な物で、個室には約束通りの家具がありました。

 私とクロエさんの部屋のクロゼットの中には、豪華なドレスとメイド服がありました。


 一応、1階のトイレと、小さいお風呂は改装が終わっているようです。

 取りあえず、生活出来るようにしていただいた様ですね。


「まだお腹が減らないし、お風呂でも入りませんか?」

 クロエさんが云うので、お風呂です。


「いつも思うけどクロエさんって、綺麗な身体ね♪バストもつかみ心地が良さそうよね♪」

「今夜はそれなりの事をしてもらうわよ♪」


「はい♪」


「私、少しばかりサドっ気があるけど、それでもいいの♪」

「私はとてもマゾっ気があります♪相性抜群ですね♪エマ様の奴隷女にしてください♪」


 お風呂であちこち触ったりして……

 潮吹きなんて命じたりして……

 

 さらには……レズになったりして…… 


「王宮の女官がなんともね」

「エマ様が命じたのではないですか!」

「恥ずかしいですよ!」


 とかいいながら、

「女官って夜はいやらしいのですよ……1人で慰めている方なんて珍しく無いのですよ……処女は守らなくてはいけないので、お尻で……」


 おっとっと、ヤバい話題が出てきました。

 今更ですけどね、潮吹きなんてさせたのですから……


「クロエさんは、お尻は使ったの?」

「いえ、そこまでは……でも、慰めすぎて『膜』が破れた、なんて話しは時々……そうなったら、仕方無いので王宮の兵士さんあたりを誘惑して、何とか娶ってもらう……」

「自分が処女であると、証明出来ないですからね、玉の輿は不可能ですから……」


 そういえば、貴族の妾あたり、一応正式な婚姻となると、処女検査は必須とか、女官になるにも調べられますし……

 処女とか、調べる魔法なんて無いのかしらね……


≪専用の魔法はないが、調べる魔法はある、所持するものはいないが、『健康診断』魔法を使用すれば、可能となる≫


 ……『健康診断』魔法とはなにか?……


≪対象生命体の健康を詳細に調べる事が出来る、大抵はステータスの詳細でわかるが、この魔法が特に『健康診断』と呼ばれる理由は、生命体本来の健康以外、呪術などでの不健康状態について、解呪などして本来あるべき健康状態にする≫


≪これはこの世界では認められていないが、神話のなかには存在する、カテゴリーとしては禁断魔法にはいる≫


≪この魔法は『女の嗜み』なので、検索者は習得ができるが、その為には聖女から大聖女になる必要がある、禁断魔法はステータスでは表示されない、ただ大聖女だけは見ることが出来る≫


≪解呪の時、呪術をかけた者が存命している場合、『反転』ボタンが表示される、それを先に押してから解呪すると、呪い返しができる≫


 ここで習得するか、メッセージがありました。


 とんでもない魔法が出てきました、禁断魔法って大聖女だけが使えるみたいですが……


 まあ、習得しましょう。


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