第19話 大戦と出世

 ラズウェル王国国王

 「八重 ・ウリエル・狂十郎三世、赤竜騎士団一番槍隊より、赤竜騎士団二番隊小隊長を命じる」

 狂十郎三世

 「陛下、俺が指揮官ですか?」

 ラズウェル王国国王

 「まあな、前線の指揮官不足で仕方なく」

 狂十郎三世

 「深刻ですね」

 ラズウェル王国国王

 「ああ、赤竜騎士団一番槍隊を減らすくらいの指揮官不足に悩まされてな」

 狂十郎三世

 「分かりました、小隊から、中隊を目指します」 

 ラズウェル王国国王

 「すまんな、まともな指揮官が足りない為に騎士見習いが山のようだ」

 狂十郎三世

 「なら女性の騎士見習いを引き受けます」

 ラズウェル王国国王

 「喜ぶ」

 女性の騎士見習いを集めた小隊を起こし、中隊を目指した。

 女性の騎士見習いが小隊構成に3機、機体輸送車が1両追加、随伴メカニック小隊一個、随伴歩兵騎士見習い小隊一個、随伴騎兵騎士見習い小隊一個がついた。

 試験と面接、このミサイルウィッチMK1を動かす3機、メカニック小隊一個、歩兵騎士見習い小隊一個、騎兵騎士見習い小隊一個も試験と面接。

 シャーロットは愚痴る日々。

 メカニック小隊一個は12人、歩兵騎士見習い小隊一個は50人、騎兵騎士見習い小隊一個は50人、3機は3人。

 狂十郎三世

 「最近の騎士見習いは兜割りをミスりやがる、騎兵の癖に駆けたら白兵戦をしくじりやがるし、格闘技を忘れていくしまつ」

シャーロット

 「やる気満々は分かるけど、騎士は遠いかしら」

 面接と試験の結果、厳しい競争と正規騎士並みを求め、見習い達が帰る日々。

 実力者から採用、この後に正規騎士並みの小隊構成は知られた厳しい指揮官。

 105名を決めて、支給を受け取り、騎士見習い達を練習と焼き肉パーティー。

 機体輸送車は2両、物質貨物車両も追加。

 小隊の夜営を練習、野外活動を練習。

 この後に前線に配属。

 狂十郎三世

 「ヒヨコピヨピヨだな、昔が懐かしいや」

 シャーロット

 「機体輸送車の貨物コンテナの真上が兵員輸送車ね、騎兵は楽ね」

 狂十郎三世

 「正規騎士並みだから、中隊は早いしな」

 シャーロット

 「早すぎるわ」

 狂十郎三世

 「小隊から中隊を目指すからな」

 シャーロット

 「2年は必要よ」

 狂十郎三世

 「そうとも言えん、女性の騎士見習い達の教官から頼まれてな、面倒を見ることにした、同期生なんだよ」

 女性騎士見習い達の配属先は少数、どうしても狂十郎三世の構成は助かってしまう現実があり、出世と共に連れていく予定でもあった。

 シャーロット

 「成る程、女性騎士見習い達の配属先は少数だものね」

 狂十郎三世

 「ああ、中隊になっあら、三機の三人は小隊長、女性騎士見習いが9人配置、俺も三人を新たに、どうしても騎士見習いの競争に、同期生に下げられたら、断れん」

 シャーロット

 「成る程ね」

 狂十郎三世

 「仕方ないから、大隊、連隊、旅団を目指すわ」

 旦那が出世を目指した為にシャーロットは素早く計算した。

 機体輸送車の乗員は車内に4人、シャーロットと狂十郎三世の機体輸送車は二人で乗る。

 食事は携帯食を温めた飯、たまに狂十郎三世が釣った魚や、蟹や、海老がデザートに入る。

 連合国対同盟国、長い戦線を走る。

 ミサイルウィッチMK1

 物理攻撃力□□□□

 物理防御力□□□□□

 機動性  □□□□□□

 運動性  □□□□□□

 照準性  □□□

 特殊攻撃力□□□□

 特殊防御力□□□

 耐久力  □□□□□

 SPゲージ □□□

 優秀作の数値を示した高性能機体。

 戦場の新入り達はおっかなびっくり。

 狂十郎三世

 「一番機、二番機、三番機、ちょっと偵察にいけ、どうも待ち伏せ臭い」

 林が左右にある車道、この偵察に三機が歩く。

 30分後に帰還した。

 一番機パイロット騎士見習いシュリーナ

 「白でした」

 二番機パイロット騎士見習いインナーラ

 「痕跡なし」

 三機機パイロット騎士見習いユーナ

 「ありません」

 狂十郎三世

 「お前ら、偵察もできないのか?」

 狂十郎三世がミサイルウィッチMK1をかり、林を攻撃、迷彩と隠蔽が破壊された機体が八機現れた。

 狂十郎三世

 「最近の騎士見習いは偵察もできんのか、いるではないか!」

 迎撃を開始、狂十郎三世のライフル砲が一機の脚部を破壊、一機が崩壊、散開を開始、一機の脚部を狙撃、崩壊。

 狂十郎三世

 「三機は二機とだけ戦え、どのみち偵察もできんヒヨコだ、適当でいい、死に急ぐなよ」

 狂十郎三世の走る、一機の脚部を狙撃、崩壊、相手側の攻撃が開始。

 プラーナバリアが無力化、ライフル砲の銃剣を一機に突き刺し、撃ち尽くし。

バスターソードを引き抜き、格闘用対物シールドに一機を殴る。

三機は命令に従い、二機と戦う。

二機は白兵用武器を引き抜き、狂十郎三世を駈るプラーナ斬りに一機を両断、片方の一機の突撃はシールドに跳ね返した。

 4対3になり、退却した。

 狂十郎三世

 「逃げたか、ヒヨコ三匹、機体輸送車に戻れ、戦場で教育が必要なパイロットっているんだな」

 ベテランパイロット騎士と新米騎士見習いとでは全く違う世界を痛感した三名。

 奥まで偵察、この新入り達を率いる難題を抱えた。

 

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