第4話

1533年9月7日にエリザベスが生まれた


ヘンリー8世は正妃以外にも侍従に何人も手を付け子供を生ませている


しかし正式な正妃の子供は違う

特別扱いされるのです


まずエリザベスの服を折り畳むだけのテーブルなども手配されるんですよ

なので、何から何まで新たに調度品が手配され

もちろん彼女のお世話係のグループもエリザベスの為に手配され


更に彼女の為に宮殿も新たに建設されます


「ハットフィールド宮」


ロンドンの北30㎞


つまり父ヘンリーも母アンも我が子に会うには結構な時間をかけてしか

面会できないところに隔離したのです


ロンドンには敵が多い

王族ではなく侍従と結婚し王妃に居座り、

娘は王位継承者となったんですからそうでしょう


そして敵と言えば

そう、離婚されたキャサリンはどうなったのか?


彼女は最強国ハプスブルグ王家であり

24年間もヘンリー8世と結婚生活、、いや英国王妃として君臨したのに


庶子に落とされ、そのまま死の病に冒され衰弱していきました


もう一人敵が居ました

キャサリンの娘メアリー、この時17歳の少女です


彼女は王位継承者でしたが、単にレディー・メアリーと庶子に格下げされた上に

エリザベスの為に組織されたお世話係のメンバーとして

ハットフィールド宮に行くことを命令されました


今迄、自分の為にお世話してくれた召使と同列に格下げされ

しかも世話係の総責任者は

エリザベスの母アンの叔父叔母夫婦が新たに就任したんです


「私がレディー・メアリー? で、エリザベスを世話をする?」

彼女はヒステリックに暴れまわりました。


しかし強面の将軍がメアリーを迎えに来て、仕方なく彼女は馬車に乗ります


そして到着した先は


ハリー・ポッターやダンブルドア先生が出てきそうな雰囲気の宮殿

「ハットフィールド宮」


ここがメアリとエリザベスの戦場です

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