過去の男を集めたら、総合病院ができました。

第1話 産婦人科

このドクターとは、マッチングアプリで知り合った。

意外と、マッチングアプリをやっている医者は多い。

暇な医者もいるもんだ。

そこで出会ったのが、この産婦人科のドクター。

産婦人科は、いつお産があるかもわからないので、そういった意味では臨機応変に時間を合わせないといけない。

忙しい人だったと思う。

結構仲良くさせてもらって、一緒に長野に旅行に行ったりしてたな。

でも、付き合ってたのか、と言われると？？

会った時にはいろんな意味で愛でてくれたけど…

5浪して私立の医学部に入ったこととか、父親の病院継がないと、とかいろいろ話してくれた。

にしても、5浪とか。もはや名前じゃん。

よぉ、ゴロー。

産婦人科の医者ということで、局部は見慣れているのか、もはや興奮の対象ではないらしい。

女性器は、「愛撫する部位」ではなく、「診察する部位」なのだとか。

そんなところで、彼が主に愛でたのは胸やお尻。局部はあまり興味がないようだった。

毎日、見慣れているからね。

彼の特徴は、月に1度の「ご褒美」と称した避妊なしのセックス。

いや、お前、産婦人科の医者ならわかってるよな？

とツッコミ満載だ。

彼にとって、避妊なしのセックスは相手に対する「ご褒美」らしい。

「ご褒美気持ちいいか？」が彼の毎度のセリフ。

意外とSなのか？

「産婦人科は、唯一「また来てくださいね」って笑顔で言えるおめでたい科なんだよ」

と、意外な名言？も残してくれた。