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「おはよ!」

私と彼 三田須美寿みった すみすは同じ時間くらいに家を出て一緒に登校する。

「今日部活は?」

「体育館はバレー部が占領してて休みです。」

須美寿はバスケ部のエースでイケメンというスペック良きなので、いつもファンの女の子からシュートが決まるたびに黄色い悲鳴を受けている。

ちょっと嫉妬しちゃうな…。

「そういう久礼子は?」

「私?私は朝練とかないから。」

猫宮久礼子ねこみや くれこは絵が描くのが好きで美術部に所属していて文化部なら分かると思うが朝練みたいな困ることはない。

「朝練がない割に久礼子も早い時間に登校するよな。」

「それはあんたもでしょ。」

「俺は一回サイクルずらすと治せねぇから。」

「私も同じ感じよ。」

嘘である。私は彼と一緒に登校したいから同じくらいの時間に起きているのだ。

ガチャ

「はぁー またか。」

「またラブレターか?」

学校につき下駄箱を開けると一枚の手紙が入っていた。

空けると

放課後屋上で待ってます

ということだった。

「モテる女の子は大変ですなぁー。」

「うるさい 須美寿もでしょ!」

あんただって女の子からモテモテのくせにまるで気づいてない。

鈍感野郎なのだ。

私だってアピールしてるのにな。

私は色々と思い出していた。





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