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スライムを引きつけつつも、接近されすぎないくらいの適度な位置関係になるまで僕は静かに待機。動きから目を離さず、固唾を呑んでその瞬間を待つ。
静まり返った空間と永遠にも感じられるそのわずかな時間が否が応でも緊張感を高めていく。
やがて絶妙な距離感になったと感じた瞬間、僕は前方へ向かって全速力で走り出した。
スライムとは一瞬だけすれ違ったけど、ヤツは元々の遅さと判断力のなさによって僕の動きに対応できていない。その場に釘付けになったまま、再び距離が離れていく。
こうして僕は無事にスライムから逃げ切ることが出来たのだった。
→16へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139554483667802/episodes/16817139554484094588
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