コンテスト
コンテストについて述べます。
私がカクヨムに来るきっかけは、角川武蔵野文学賞に応募したいと思ったからです。
武蔵野がテーマ、四千字以内という規定の賞でした。
四千字という短い字数ならば、何とか書けるだろうという甘い期待のもとに、書き始めました。
実際、書いてみると、四千字はやはり短いという印象でした。
テーマである武蔵野については、まあ、何とかなるだろうと思っていました。
とりあえず武蔵野が
でもやはり短い字数の中なので、武蔵野であることの説明や、そもそもその短編の世界について、この字数では説明するのが困難だと思いました。
つまり、その作品が「武蔵野世界」であることの説明に、最も字数を
これに対する私の回答は、歴史でした。
最初は河越夜戦について書けばいい、という不遜かつ無謀な考えを抱きました。
しかしこれが四千字では無理だったということは、これをテーマにした書いた拙作があって、それが証明してくれます。
そんなわけで、河越夜戦から離れ、しかし戦国時代の後北条氏という点は押さえて調べていくと、高縄原の戦いと小澤原の戦いがありました。
Wikipediaで見ると、これまた短い記事が載っていました。
これならと思い、その短い記事を膨らませて書きました。今から思えば、この時、私の執筆スタイルの萌芽があったような気がします。
マイナーな出来事や人物を調べ、書いていくやり方です。
角川武蔵野文学賞でいえば、武蔵野に絡んだものを探します。その中で、あまり著名でないもの、Wkipediaでいえば短い記事のものを拾っていきます。
そこから想像を広げ、物語を夢想し、妄想し、それを文字に落としていき……という感じです。
最初の頃はプロットをメモしていましたが、最近はしません。脳内で転がし、書く時は、分からないことは想像するなり、ネットで調べるなりしていきます。
また、コンテストのお題というかテーマというか、縛りがあった方が、逆に書きやすいと感じました。これが自由だと、その「自由」の中から何を選ぶか、というところから創作が始まっています。
お題を設定されると、その辺がすでに出題者が既に設定してくれているので楽だな、と思いました。
四千字という字数制限も、そこまで書ければOKと考えれば、やはり楽をさせてもらっていると感じました。
角川武蔵野文学賞は、私にとって、そういった諸々のことを学んだコンテストでした。こういったコンテストのあるカクヨムは、やはり他のサイトとはちがうなと思いました。
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