一寸草子(いっすんぞうし) - A Little Style Book -

四谷軒

歴史ミステリ

 拙作「源三位頼政げんざんみよりまさは何故挙兵したのか? ~とあるオンライン授業の一幕~」について述べます(下記URL参照)。

https://kakuyomu.jp/works/16816927862783309176


 ジョセフィン・テイ「時の娘」という作品がありまして、これが歴史の謎を探るミステリの代表作とされています。

 この歴史の謎を探るミステリを、称して歴史ミステリと言うそうです。


 本邦においては、高木彬光たかぎあきみつの手による「邪馬台国の謎」、「成吉思汗の謎」、そして「古代天皇の謎」という作品があります。これらは神津恭介かみづきょうすけという、日本三大名探偵のひとりが謎解きにあたっています(日本三大名探偵とは、明智小五郎、金田一耕助、そして神津恭介とされています)。


 というわけで、歴史ミステリとして拙作を書きました。

 源頼政みなもとのよりまさが退治したというぬえの正体も考えたんですが、字数に限りがあり、お蔵入りとなりました。

 そこまで考えたのなら、いっそのこと歴史ジャンルでやってみた方がいいかもしれませんが、源頼政の最期ってバッドエンドなんでちょっと……と思い、歴史ミステリと相成りました。


 何でこんなことを述べているかと言いますと、あとで拙作がカテゴリエラーと言われないために予防線を張っています。

 何弁解してんだよと言われそうです。

 しかし、私が神津恭介のファンであることから、その系譜の端っこにいるんだよというPRをしたかったりします。

 往時の角川書店から本が出ていましたが、なかなか入手できなくて、図書館で借りて読んだのも、今となってはいい思い出です。


 ちなみに「時の娘」は読んだことがありません。

 ミステリファンとしては偏食なもので。

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