第12話
大阪の自分の部屋には霊が存在してる。家全体を守ってくれてる霊の存在も感じるんだけど、それとはまた別に、自分の勉強部屋にも、最初に入った瞬間から、何か霊のいるのを感じた。小さなお人形さんのイメージが何体か浮かんできたんだけど、実際には、お人形さんは1つもなかったから、もしかしたら以前、この部屋にあったお人形さんなのかもなあと思った。
夜、寝てると、机の上の本やノートがパラパラと、音をたてて、めくられていき、それから、自分の寝てるふとんの上から圧力を感じる。
何ヵ月か過ごしてみて、なんとなく、「芸術に高い意識を持て!」と言ってるように感じられてきた。弟子か何かに説いてるみたいに。机の上で、めくられてる本やノートも、美術や古文が多いように思う。
ある土曜日の夜に、パールちゃんに自分の勉強部屋に来てもらって、ふとんを2つならべて、いっしょに寝てもらった。そしたら、やはり、いつもと同じように、机の本とノートがパラパラめくられていき、そのあと2人の寝てるふとんの上から圧のかかるのを感じた。パールちゃんも同じように感じてるようだ。
朝、太陽も射し込みはじめてから、パールちゃんに、どうだったか聞いてみたら、「女流作家や女流画家のような女流芸術家のような感じ強くして、百人一首などでも知られる伊勢さんていうお方と何か関係あるような気する」って答えてくれた。
パールちゃん、さすが、1晩で、そこまで感じるとは!5分で解決探偵パールちゃんだっ!
中学の卒業文集には、自分はパールちゃんとのことを書いた。でも、読むみんなには、パールちゃんと自分のこと、よくわからないように、ばくぜんと、あいまいに書いた。パールちゃんにしか、わからないように!パールちゃんには、自分の気持ち、届きますように!
パールちゃん、実は未来からやって来た宇宙人なんだそうだ。でも、このことは、だれにも言えない。だれにも言えない恋なのだ...
平安時代に伊勢さんの庵だったところは、今は伊勢寺となっていて、その近くの高校に、2人は進学する。
探偵パールちゃん、あらわる。未来から?宇宙から? ヤッキムン @yakkimn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます