第3話タイトル回収
俺は後何回困惑せねばならんのだろうか???。
そして外に出たことで、より強く感じる体の違和感。
自分の現状把握をしていた時から感じていた嫌な予感もより強く感じる・・・。
目覚めてから感覚のない俺の手足・・・・・・。
嫌な予感は感じるのに、感じることが出来ない俺の手足・・・・・・・・・・。
「手足は感じないのに、嫌な予感は感じるとか・・・・・・・・・・(笑)。」
・・・・・・・・・・・・・俺は現実逃避がしたかった。
だが、倒れてから目覚めて起きた出来事から目をそらすことは出来ない。
俺の身に何が起きているのかを知らねばならない。
「・・・よし。」
俺は現実に向き合う覚悟を決めた。
「えい!!。」
俺は視線を自分の体に向けた。
そして自分の体を見た瞬間俺の思考は3分程停止した・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・ナ、ナナ、ナナナ、何でだぁーーーーーーーーーーーーーーー!!。」
俺は叫ばずにはいられなかった。
見る前に覚悟は決めた。
それでも、俺の目に映った、現実を受け入れたくなかった。
俺の目に映り込んだのは鱗だった。
黒い色をした鱗だった。
そして体中黒い鱗に覆われていた。
さらに、ずっと感じていた嫌な予感は当たり。
手がなかった。
足がなかった。
体中は鱗で覆われていて、手足がない。
これから導き出されるは・・・・・そう、ヘビだ。
「はぁーーーーーーー。」
龍之介は長いため息を吐いた。
それもそのはず。
やっと外に出れたのに、生まれたときからあった体の一部が失い、自分の肌が鱗に変わったのだから。
ため息を吐かずにはいられなかった。
うん・・・・色々と疲れたなぁー。
目覚めてからの、困惑に続く困惑。
現実を受け入れたくない叫び声。
感情や思考がてんやわんや続きで。
本当に疲れた。
「はぁーーー。」
だが落ち着いてくることは出来た。
俺は後ろを向き自分の体を見た。
黒い鱗を纏っている長い胴体を。
やっぱり何度確認しても手足はない。
何度見てもヘビだなこれは。
長さは大体1.5m~1.8m位かな?。
俺は自分の体から、暗く狭かった場所へと視線をずらした。
そこにあるのは卵だった。
ヒビ割れた大きな卵があった。
通りで暗く、狭くて、ちょうどよく暖かいわけだ。
俺はあの卵から出てきた。
・・・ということは、卵から孵った=生まれた。
俺は生まれ変わったのか?。
倒れた時俺は死んでしまい、ヘビに転生したってことか?。
・・・にしても生まれたてにしてはデカくね俺。
まず、どう見ても普通のヘビではない。
生まれたてで1.5m~1.8mあるヘビなど見たことも聞いたこともない。
転生✙地球では見たことも聞いたことのないヘビ・・・・・これはまさか!!!。
異世界転生じゃないか‼。
えっ、マジであの異世界転生か?。
中学から憧れていたあの異世界転生。
誰もが1度は夢見る異世界転生。
異世界転生できたのは嬉しいのだが・・・。
「憧れの異世界転生だが!、何故ヘビなんだぁ‼ーーーーーーー。」
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