2
「沙羅、これからは、私がずっと、一緒に居るから。だから、大丈夫だよ」
「…っ雨音」
傷心状態の彼女を慰める事が出来るのは、長い付き合いの友人である、私だけだ。
私だけの特権。
私にしか、出来ない事。
彼女はこのまま、ずぶずぶと、私の深みに嵌っていく。
やっと…。
沙羅は、私だけのものになる。
ー安心してね。優成
「沙羅…。私の、大切な人。もう、大丈夫だからね」
「…うん。ありがとう。雨音」
ーあなたの代わりに、これからは、私が沙羅の隣に居続けるわ。
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