ロリコンという病名を診断された少女

お題：恐ろしい病気 制限時間：15分

『ロリコンは病気です。恐ろしい病気なのです』

　医者に宣告されてから、すっごく凹んだ。病気なんかじゃないのに、病気と言われるのに腹が立ちもした。

　でも、二次元ロリだけだからとすぐに元気になった。

　だって、部屋の壁一面には半裸、全裸のロリが、ベッドの上にもロリが、そして天井にもロリがいる。こんな場所にいれば、誰でも元気になれるものだ。

　お金をかける価値のある趣味だ。

「……はぁ」

　友人は落ち着かないからとあまり家に遊びにきてくれない。親に至っては、掃除するのは自分でやりなさい、干すときは部屋の中だけにしなさいという徹底ぶりを見せられてる。

　別に他人に見せられるんだけどな。自慢の嫁たちを見てもらいたいっていう気持ちはすっごいある。窓をあけて、ぜひ周りに見てほしい！

　そんなことを親に話したら、医者に連れてかれたわけだ。

　診断書ももらったが、これを学校に提出した全てが終わりそうな気がする。学校では隠れ可愛いランキングの上位に入ってる。

　ちやほやされることはないのだけど、噂されるのは嫌いじゃない。

　それはそれとして……みんなただのリアルロリコンじゃないの、とか思う。

　それだったら、私以上に病気だ。

　リアルは犯罪になる。

　いくら私が小さくて、出るところもでてないーーただの少女だとしても未成年を犯すのはやはり犯罪だ。

　ただまぁ……絶妙にロリになりきれてない肉体は苦悩でしかない。

　テレビでは40歳過ぎてもロリといいはる人もいるのだから、青春時代ぐらいはロリとして堂々してるのもありかもしれない。

「……んー」

　姿見に写る自分は可愛くない。ランクインしてる事実はあるが、それにしてもひどい有様だ。ジャージだからかと考えもしたが、一応ロリっ娘になれる服もある。

　当然のごとく、それを着たところで興奮できない。

　自分は自分を好きではない。

　中には自分大好きという人もいるらしいが、私はそうじゃない。

　友人に着せたい願望のが強い。

　家にきてくれさえいれば、着替えさせるのに……。

　もしかして、家にきてくれないのはそういったことからだろうか？

　顔に出てる？　まさか……そんなはずは？

　遊びにしかいけないのであれば、持ち込もう。

　そう思い、荷造りを開始した。

　はやければ、今週末には泊まりにいきたいな。