(二)
その後、三川紅音さんとはコーヒーショップを出たところで別れた。
彼女の思いがけない話に、私は少しドキドキしていた。不倫の話は昼ドラなどでもよく見かけるし、ネットでもそういう話題をよく見かける。芸能人の不倫が週刊誌にすっぱ抜かれることも少なくない。でもそれが、まさか自分の身近で起きているとは思いもしなかった。今まで自分の周りでそういうことは起きたことはなかった。
自宅のあるマンションに帰ってきて、エレベーターを五階で降りた。エレベーターホールの前には廊下があり、廊下が左右に通っていた。このフロアでは正面に503号室があり、左に行くと501、502号室がある。そして右に行くと、三川さんが住む504と、505、506号室がある。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます