第34話 なろうとカクヨムの違い。あと注意点

 徐々にカクヨムのシステムが分かってきた。

 今回はなろうとカクヨムの違う点について書いていこうと思う。

 投稿する際の参考になれば幸いである。


1、読者が集まる曜日が違う。

 あくまで体感だ。ちゃんとしたデーターはない。

 それに投稿するカテゴリーによって変わってくるだろうし、作風によっても変わってくるだろう。

 だが、PVを追っていると、なんとなく感じるものがある。


 まずカクヨム。

 土日が一番読まれる。

 読まれないのは木曜日。

 グラフとしては土日をピークとし、木曜日まで下がっていく感じだ。

 で、金曜日に少し持ち直し、土日に戻るといった形だ。


 対するなろう。

 月曜日が多い。木曜日にむかって徐々に減っていき、金曜日から上向いていく。

 土日はそこまで多くない。金曜日よりちょっと多い程度。


 どちらも木曜日が最も読まれない。

 毎日投稿しているのなら問題ないが、週一更新などは木曜日を避けた方がよさそうだ。

 カクヨムなら土曜か日曜に更新し、なろうは月曜日更新するのが無難だろう。

 また、なろうのおすすめ更新時間は12:35ごろだ。

 どうも、なろうは昼休みに読む人が最も多いみたいだ。

 目についた作品をブクマに入れ、晩、あるいは休日読むといったスタイルの読者がいるのだろう。

 ニート、学生も多い印象だ。

 時間に関わらず読者は多い。10時とかも普通に読まれる。

 また、深夜はコッテリした作品が好まれる傾向があり、推理やハードボイルドもそこそこ読まれる。

 ただ、昼間と比べ圧倒的に読者は少ないので、深夜更新はさけた方がよさそう。

 タグで検索してくれるのを待つしかないか。


 なろうではブクマが土日にはがれることが多い。

 上に記した通り、昼休みにチェック、土日に読むのだろう。

 ブクマがはげた! 今回の話が悪かった? みたいに思いこまないように気をつけよう。


2,タイトルとあらすじの重要度が違う。

 なろうはとにかくタイトルだ。タイトルでどのような物語かを伝えねばならない。

 一方カクヨムは、シンプルなタイトルでも読まれる場合がある。

 理由はキャッチコピーだ。こいつはタイトルより目立つ。

 キャッチコピーでうまく物語を表すことができれば、オシャレなタイトルでもそこそこ戦えるかも知れない。


 なろうはタイトルで興味が湧けば、あらすじを見る。

 ところがカクヨムはあらすじをあんまり見ない。

 レイアウトの関係だろうか? 私はよくスルーして本文を読んでいる。

 なろうでは絶対あらすじを見ていたのに。


3、ログイン時の画面に大きな差がある。

 なろうはエロ画像が現れる。なんやあいつ、広告ブロッカーをすり抜けてきよる。

 横から画面をのぞかれたら、あらぬ疑いをかけられかねない。マジ勘弁。


 また、カーソルがどこかへ行く。

 カクヨムはちゃんと入力欄にカーソルが来てくれる。なろうは来ない。

 一度クリックする必要がある。

 おまけに自動で半角にならない。

 パスワードがよくわからん日本語になったりする。

 カクヨムは勝手に半角にしてくれる。ブラウザに履歴を残さないスタイルの私はカクヨムがありがたい。


 逆になろうは文章を書きやすい。レイアウト機能があるからだ。

 実際にどのように映るか確認できる。スマホの場合はどうなるかのレイアウトがあるのも、地味に便利だ。


4、読まれるジャンルが微妙に違う。

 カクヨムはラブコメが読まれる。なろうは異世界恋愛だ。

 ハイファンは同じぐらいだろうか。ただ、圧倒的になろうの方が読者が多いので、差は出る。

 ちなみに私は恋愛を読まない。ラブコメも同様だ。


 この創作論に感想をくれた人の作品は、必ず目を通すようにしている。

 それも主力作品と思われるものを優先して。

 ただ、上記の通り恋愛系は読まない。パスして別の作品を読む。

 すまんな。


5、通知機能が大きく違う。

 カクヨムはベルのマークをポチって押すと、新たに届いた通知が見られる。

 やれコメントが書かれただの、フォローされただの、ハートを押されただの。


 あとはフォローユーザーの活動もでてくる。(なろうはお気に入りユーザー)

 作品の更新だけでなく、近状ノートを更新したり、誰かにレビューを書いたりとにぎやかだ。

 ――実はこれが曲者なのだ。


 カクヨムは通知の設定を細かく選択できる。

 この通知は受け取るが、この通知は受け取らないとか。

 それにベルマークを押さない限りは目に入ることはない。さらに表示件数も結構多い。

 ところがなろうは、自身のホーム画面に勝手にのる。

 しかも、表示できるのが10件しかない。


 たとえば、Aというグループを作っていたとする。

 別に呼びかけたわけではない。誰かを起点に、なんとなーくコメントをやり取りするうちにできた集団だ。

 たまにお互いの作品を読んだり、活動報告に書きこんだりする程度。

 まったりしている。みな、週一ぐらいしか活動報告を書かないし、内容に興味がなければスルーしたりもする。


 そこでだ。新たなお気に入りユーザーを登録したとする。

 その人が同じようにまったりした人ならいい。だが、アクティブに活動する人だったらどうだろう。

 「~しました!」「~もらいました」「~さんが~です!」

 その人は、さまざまな発信をする。

 もし、自分がたくさんの人と交流したいと思えば、とても素晴らしいだろう。

 「~さんの活動報告を読んでおじゃましました!」

 そうやって入っていけばいい。創作仲間がどんどん増えていく。


 だが、もし、自分がまったりと活動したい派だったら?

 ちょっと大変だ。

 常に通知が来る。いやおうなしに目に入る。

 これが意外にストレスなのだ。

 というのも、上に書いた通り、なろうのお気に入りユーザーの活動報告表示枠は10件しかない。

 小説の新着枠も同様だ。

 新たなお気に入りユーザーさんの活動通知が怒涛のように流れてくるわけだ。そいつが、まったりAグループの通知を押し流してしまうのだ。

 なんとも言えない気分になってくる。


 こうなってくると、対策は我慢するかお気に入りを解除するかだ。

 そりゃそうだよね。

「うっとおしいんで、活動報告をあげないでもらえます?」

 そんなこと言えるわけがない。

 なに様ですかって話だ。相手の正当な活動を制限するなど、どう考えても頭がおかしい。

 そんなやつは問答無用でブロックされてもおかしくない。

 なんならエッセイでさらされるレベルだ。


 このアクティブなユーザーさんの通知をどうするかだが、スルーするのはなかなか難しい。

 やり取りせずとも通知はお構いなしに来るのだ。一度気になったらとことん気になるだろう。人間とはそういうものである。

 結局はお気に入りを解除することになるのだが、これがすんなりいくとは限らないのだ。


 なぜならお気に入りの数は常に表示されている。

 しかも、お気に入り同士だと名前にハートマークまでつくのだ。

 これを一方的に解除すると、相手の画面にハートマークのなくなった自分のユーザーネームが表示されるわけだ。

 相手にとっちゃショックだろう。


 「なんで?」って話だ。

 特に何かをしたわけでもない。ケンカしたでもない。解除された理由が分からないのだ。

 こうなると相手は過剰な行動にでたりする。

 自分もお気に入りを解除したばかりか、それまで入れたポイント、ブクマをぜんぶ剥ぐ。

 こうして不毛な争いが生まれるのだ。


 なろうでは、お気に入り登録は便利であると同時にストレスにもなる。

 自分の状況を考慮して、気持ちよく使っていきたいものである。



 ちなみに。

 お気に入りユーザーを非表示にする機能がある。

 これも注意が必要だ。

 なぜなら、非表示にすると相手からはお気に入りを解除したように見えるのだ。

 無用の誤解を招かないように、しっかりお知らせすべきである。


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