第6話 番外編 ちりも積もれば山となる

 「ここで少し番外編をしましょう、作者のやる気が落ちてきているらしいので」


 「作者ってだ…」

 「貫太君、それ以上言ったら僕たち消されちゃうよ!」

 慌てて卓真君が口を止めてくれたので、なんとか言わずに済みました…


「まぁ、余計なことは詮索せずに、勉強しましょう。『ちりも積もれば山となる』これは、小さな塵でも積もれば山のようになることのように、少しのものでも、積み重ねればいずれ大きなものになるという例えです。なので、勉強や運動も同じように、日々の積み重ねが一年後、二年後と見てみればとても大きなものになるんです」

 

 「わかりました〜」

 先生の説得力のある言葉に、二人は大きくうなづいた。

 「積み重ねで言えば継続は力なり、もよく聞きますね。」


 「そうですね卓真君、継続して頑張れば小さなことでもいずれ大きな成果や結果になります」


 「勉強もスポーツも一日じゃ中々結果出ないし、続けることが大事なんだね」


 「たまにはいいこと言いますね貫太君」

 

 久々に褒められた貫太は、とても気分が良くなった。

 

 「まさしく気分良好といったところかもしれませんが、もうすぐ中間テストがありますが…勉強してますか?」


 卓真の余裕げな顔をよそに、貫太の顔は一瞬にして引きつった。

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