事件ノート

七星北斗(化物)

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『未来は変えることができても、過去を変えることができない』


 それが世界のルールである。


 これから僕周辺で起きる事件全てが、とあるノートに書かれていた。


 ノートの元々の所有者であった友人の笹山健治(ささやまけんじ)。彼が死ぬその前日にノートを手渡された。


 笹山は自分が死ぬ未来を予測していた?何故ならそのノートには、笹山の死因や死亡時刻が事細かに書かれていたからだ。


 ノートにそれ以前に書かれている文章、それらは過去に起こった事件。まさかと思うが、それらも予測していた?


 だけど、それは間違いだった。


 そのノートには一日先に起こる事件が記される。


 どういう仕組みでノートに書き記されているのかわからない。しかし、書かれた事件は現実になる。


 どうして笹山は、僕にそのノートを託したのか?



 ノートのルール。


 1.ノートに書かれるのは、ノート所持者周辺で起こる事件だけ。


 2.ノートを持たない人間に、ノートのことを知られてはならない。


 3.ノートを所持する人間周辺の過去の事件が記されることはない。(記されるのは未来の情報だけ)


 わかってること。


 どうやっても変えることのできない運命がある。


 ノートは七冊ある。

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事件ノート 七星北斗(化物) @sitiseihokuto

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