8月27日 くもり

ぼくは、どうすればいいんだろう。

お姉ちゃんがいない。

好きだったのに。

ぼくがうっかりしてたから、

ぼくがあんな嘘しんじたから、

お姉ちゃんが死んじゃった。

てんちゃんたちは、ぼくがおこってあばれたら、おびえてそのままにげ帰った。

ぼくが、もっと早くそうできていれば。

ぼくが、もっと強ければ。

ぼくが、もっと頭の良い子だったら。

ぼくが、

ぼくが、

ぼくが


今、日記を読み返しています。

ぼくのはつこいを、思い出しています。


ぼくは、どうやって生きればいいんだろう。


だれもぼくのこと、おぼえててくれないのに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る