8月26日 くもり

さい悪だ。

てんちゃんが来た。

あいつ、学校の外でもぼくにいじわるしてくる。

台風で外に出ちゃいけなかったのに、家にやって来た。

「助けてよお。このままじゃ俺ら死んじゃうよ?そしたら、お前人ごろしだよ?」

そう言われて、ドアを開けたこと。


ぼくはぼくをゆるせない。


あいつらはぼくの部屋に勝手に入って、ふざけてまどを開けて、そこらじゅうひっくり返した。

ぼくはひっ死で止めようとしたけど、二人がかりでおさえつけられて、動くこともできなくなった。

そしてあいつは、お姉ちゃんの絵を見つけた。

「なんだよこれ!きめえ!」とか言いやがった。

そして、


そして、



お姉ちゃんを、



まどの外に



投げすてた。



風が、


お姉ちゃんを、


空へとさらっていっちゃった。




あの日から、


おし入れの中にお姉ちゃんがいない。

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