2022年5月5日23時02分
突然の出来事だった。
7ヶ月付きあった彼女から別れてほしいとLINEで告げられたのは。
まともに眠れない職場環境の彼女が仕事が忙しくて、好きという気持ちを持たなくなってので別れてくれませんか、と。
薄々は気づいていた。
LINEのアイコンが僕の写真からペットの写真に代わり、付き合った日にちを書いていた一言メッセージが意味不明の言葉に切り替わる。
毎日するLINEのやりとりから次第にスタンプや絵文字が消えていった。
最後の日は文字だけの「おはよう」だった。
別れたくないとメッセージを送る。
できれば電話で話したいとも。
彼女はLINEで済ませたいし電話もしたくない。
話は並行線だった。
なんどもやりとりしても全て拒否される。
三日前まで一緒に地元に帰省していたのに。
たぶんその頃には答えは決まっていた。
どこが嫌になったのか、僕は尋ねる。
好きやかわいいを言いすぎてわからなくなった、と。
もっとリードしてほしかったと。
そして、もう二度と言うことはないと告げる。
それが決め手だった。
もう彼女は彼女でなくなった瞬間だった。
僕は付き合ってくれてありがとうと言う。
短くて長くてあっという間の期間だったよ、と。
最後まで好きでした、と。
僕たちは恋人同士ではなくなった。
それは別れ話をし始めてから2時間後の2022年5月6日深夜1時だった。
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