読書ログ『思い通りに相手を動かす心のガードの外し方』(2)

心のガードを崩す雑談

  三原則

   ① ノンバーバルが最重要

   ② 自分から話かける

   ③ 浅い話をする。


① ノンバーバル

 非言語。何を話すか という バーバルはどうでもいいこと。バーバルに悩んでノンバーバルがおろそかになっては、本末転倒。

 悩んでいる時間に、価値はない。、価値のあるAとBで悩んでいても、悩んでいる時間には価値がない。必要な情報が揃っているのなら、とっとと選べ。


② 自分から話しかける

 先制攻撃をするから、雑談は上手くいく。

 主導権を握れるだけでなく、雑談の目的。この人と深い話をしても大丈夫だ という印象を上げること。目的は何だったか心のガードを外すこと。

 雑談で自分なんかが話しかけても大丈夫かな? 退屈させたりしないかな? というのは、誰もが思うこと。だからこそ自分から話が触れるのは目的である 印章値を上げることにつながる。

 話しかけて一番面白くないのは斜に構えてこっちの言葉を受け取らなかったりもじもじして何が言いたいかわからない人だから。

 それこそノンバーバルに大きなマイナス影響がある。逆にノリノリでいいノンバーバルで話せばあちらも乗ってくれる確率が上がる。


 メンタルが心配か? 豆腐メンタルを強くする方法は、場数を踏んで傷つくしかない。軽い傷はすぐに何でもないことのように治る。それを繰り返していけば、多少 大きな傷でも何も痛まない。それを繰り返していけば、傷つくことはなくなる。

 筋肉痛でも空手の拳でも、生き物はそういう風にできている。

 現代人は、テレビやスマホにより多大な情報が流れ込むことによって、脳に負荷がかかるようになった。ノート 心とメンタルは、同じもの。生物学的に言えば 脳であり、心理学的に言えば心であり、英語で言えばメンタルというだけ。

 負荷がかかる現代人にとって、ノート 心とメンタルを鍛えることは生きていく上でかなり重要になる。傷つけて鍛える価値は絶対にある。

 営業で話してうまくいけば楽しいし制約につながる。うまくいかなければちょっと傷ついてメンタルが鍛えられることになる。行動した分だけいいことしか起こってない。それに気づければ営業はもっと楽しくなる。


 ③ 浅い話をする。

  雑談の不正解は、真面目な話をすること。相手に何でも話してほしい。なら、ハードルは下げに下げるべき。相手が、浅い人間だと思うくらいでちょうどいい。マウントを撮らせて、気軽に何でも話させる方が良い。

 疲れない話、返答に困らない・労力が無い方が良い。

 雑な話をすることで認知的不協和を起こさせて、仲がいい人と錯覚させる効果もある。



初対面の人と雑談で上手くいくコツ

 カラオケ と思えばいい。カラオケの1曲目で歌って欲しいのは、プロ並みにうまい歌とかじゃない。ノリが良くて下手な歌 ぐらいが、2曲目以降に歌う人が曲を入れるハードルが下がる。だから雑談も乗り よく話しかけてちょっと下手 ぐらいでちょうどいい。

 そしてすぐに投げ返すこと。マイクを握って延々と話しかけても、ただ 嫌われる。相手に話して欲しいのだから相手に歌って欲しいのだから、乗り よく下手に歌った後はすぐに会いたいの話にマイクを渡すこと。


 相手に気持ちよく歌ってもらうために気持ちよく話してもらうために相槌を打ったりマラカス 振ったりテンポよく話してもらうことも大事。


第4章 具体的なテクニック群


1 褒めいじり

 雑談と同じく褒めることも 雑にやっていい例えばオーラありますよね雰囲気いいですねまるまるさんのそういうとこ 尊敬できますなど。

 逆にいじりは基本的に NG。その場で笑いが起こったとしても、気遣いと後で恨みを買うことによって ただ 成り立っているだけ。

 やるならば 褒め いじり。いじるように雑に褒める。

 例えば「おばちゃん。絶対に若い頃は 男 泣かせてたでしょう」といじれば、照れ隠しで爆笑される。

「いや絶対にそうですよね! モテてた人のオーラ出ちゃってますもん笑」

 照れ隠しで否定されたとしても、そのまま媚びを雑に売り通す。


 逆媚売りは、気を使われている人にこそ、フランクに接する。基本的には丁寧に接する。上にフランク、下に丁寧。半端者な斜め下には、より丁寧に。


2 沈黙を使いこなす。(オートクライン)

 オートクライン 自分で話したことを、自身でリフレインさせるコーチング用語。

 質問して自発的に言わせることで、本人に深く自覚させる。質問して沈黙を待つ。黙って待つ。


3 本当に大事なのは、2回目に会った時

 2回目も「はじめまして」みたいな態度では、スタートどころかマイナスになる。

 2回目こそ、久し振りの親友に会ったように接する。認知的不協和で「この人とそういえば楽しく話したんだっけ」と勘違いしてくれる。

 さらに、相手の趣味や好きなことを日報のメモに入れる。相手が好きな話をテンション高くすれば、好感を持ってくれる。自分の好きなこと、自分に興味を持ってくれる人に、良い感情を持たないわけがない。


4 10年日記が最強

 オンライン10年日記だと尚良し。

 1年前の自分を振り返ることが出来る。

 さらに、検索機能さえある。久しぶりに会った人とのコミュニケーションさえ超絶効果を発揮する。


5 秘伝の呼吸法 シン・深呼吸

  息を吐き切って息を止めて、また さらに息を吐き切って息を止めるこれを3回繰り返すそしてやっと吸う。 

 深い呼吸をする人は落ち着いて見え、安心感を与える。自信満々に見えて 格上 感さえ出せる。インターホンを押して出てくるまでの間に、一つ 二つ 深呼吸を入れる。


5 避けるべき地雷

 ① 不潔

 ② マウントを取る(代わりに、マウントを取らせる)

 ③ 譲らない(間違ったプライドの高さを捨てて、高い視座から相手を喜ばせるゲームをする。掌で転がせ)

 ④ アドバイスをする

 ⑤ アドバイスを聞き入れる(「勉強になります」「何でそんなこと思いつくんですか!?」)

 ⑥ 否定する


☆6 相手の妄想を操る

  超大事だと思う。

  相手に取ってほしい行動を、相手に妄想させる。その妄想が楽しいものであれば、その妄想に従って相手は行動しようとする。その妄想をよりリアルに、そしてより楽しそうにさせることが出来れば、成約へと近づく。

 自分へのセルフ洗脳にも使える。

「もし、〜〜だったら」


7 二重の極み理論

  お願いをする前に『〜〜だから』の適当な枕詞を入れる。

「せっかくだから」「ちょうどいいから」「これも縁なので」

入れるのと入れないのとでは、全然違う。


8 ランフォース理論

  出口を塞いで、誘導する。相手に言ってほしくない言葉を、前もってこっちから塞いでおく。「前、自分から見せてほしいって言っておいて、今は保険のこと考えてないとか言われて、嫌な気持ちになったんです」と言っておけば『まだ保険はいいかな』とは言われない。

 質問の余地は残しておくが、誘導した質問の回答は完璧なものを用意しておく。

 自分から質問して、それに回答出来たなら、客は深い納得を持てる。


9 ピークエンドの法則

  人の印象に最も残りやすいのは、最高潮のピークと、最後のエンドの印象。

 ディズニーランドの最後は、基本的にナイトパレード。賢者タイムこそピエロになるべき。

 ならば手っ取り早いのは、その日の会話で一番ウケたことを最後にもう一回話せばいい。


10 売るのでなく、審査するスタンス

  最高の自分が、最高の商品を売るというスタンス。好かれる未来しかない。あちらがこちらを選ぶのではなく、こちらがあちらを審査する。




好感度を高める最強の習慣

  返報性の法則

  最も知られている、最も効果のある心理テクニック

 ① 消耗品のお土産は、即買い

   もらって困る物は、高価な物、不自然な物、残るもの

   『ちょうど◯◯に行ってきたから』は、自然で残らず、気兼ね無く受け取れる。

 ② 誕生日をスマホに覚えさせる

   ①のプレゼントさえ自然になる。LINEの横に誕生日を記載。忙しくても会えなくても、LINEギフトで誕生日プレゼントを送れる。



好かれる自分の磨き方

1 目標を設定すること

  目指しているものにひたむきな姿勢は、人を惹きつける。


2 才能とは、切り取るタイミングによる

  能力を決める要素は、目標以外に無い。

  何故自由か。自由を目指したから。

  本気でやろうとしている人は、他の人からも見える。応援してくれる人も増える。

  無理無く目指せる目標に、人も自分も惹かれない。大きなゴールを本気で目指せるメンタルこそ、最強で惹かれる。

  自分をコーチングすること。そこに世間体は全っっっっく関係無い。格好つけんな。

  本当はどう考えてるんですか?

  お前の本当の願望は? 心の底で、どう思ってる?



  嫌われない人と好かれる人は、全く違うし距離も遠い。

  嫌われない人と好かれる人は、近い。嫌われる人と好かれる人は、案外近い。

  感情を、動かしているか動かしていないか。嫌われる勇気を持っていい。好かれようと思ってピンポンして、インターホンのトークをして、好かれようとティッシュをあげて、好かれようと自己紹介をしてそ)で嫌われるなら、もうそんな奴は相手にしなくてもいいかもね。こちらの審査に落ちたのだから。

  もちろん、自分のトークや態度、声のトーンを向上させていこうって気持ちは忘れちゃいけないけど。


 前著に引き続きというか、越えてこれも名著だと思う。何より使いやすい。Drヒロすげぇよ。

 迷った時にはまた読もう。

 忘れていた良さを思い出した。『営業の魔法』も、また読み返そう。


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