応援コメント

出発前に・1 大山信仰概略」への応援コメント

  • 新章なんですね。
    大山信仰、神仏習合は葛西様作品で初めて知る言葉なので、おおってなりました。

    ちょこっと調べてきました。100万人中、20万人の江戸人が訪れたって
    あり、本当かしらって思いましたが、そうなんでしょうね。

    近況ノートも拝見しました。
    色々と面白そうです。明治政府の宗教改革、ワクドキです。

    作者からの返信

    星都さまも大山に興味をもたれましたか( ゚ω゚)

    もともと「千鳥シリーズ」は、明治維新による文化の変化と断絶が根底のテーマとしてあるのです。

    中でも明治政府による弾圧的な側面もある宗教改革、神仏分離は、今現在の日本人の心の在り方に大きく影響を与えた出来事だと私は考えています。

    神仏習合は仏教の伝来からそう間を置かずに、8世紀までには日本各地の寺院や祭祀場で行われていたと考えられています。そこからずっと1000年の時を超えて明治時代まで、神と仏は"同等の"存在だったんですよね( ゚ω゚)

    お祭り騒ぎで多くの人々を分け隔てなく受け入れる大らかな信仰、それが江戸時代までの民間信仰であり、江戸末期から明治初期、あるいは昭和以降に誕生し、信仰対象が限定された新興宗教とは、あからさまにその性質が異なります。

    でっかい木刀担いで山のてっぺんにわっさわさと押しかける大山信仰のような江戸時代までの民間信仰と、現在社会問題となることがある個人の思想の自由を奪うような新興宗教の違いがなぜ生まれたのか。……あ、金儲け目的は江戸時代からありました。御開帳や富くじ、相撲興行はだいたい寺社仏閣の金儲けのためですね。

    そして、八百万と云いながら記紀神しか祀っていない現在の神社も、ある意味、国家神道という新興宗教だと私は思っているんですけどね( ゚ω゚) ←意見には個人差がございます

    星都さまの「沙羅双樹」を興味深く読ませていただいたのも、実はこの辺りに私が強い興味を持っているからです。

    今の問題を解決するために歴史をさかのぼって原因を探し求めるのは、知的好奇心を刺激される大変おもしろい作業です。なんとか理解し、かみ砕き、次作「海鷹の翼」にその内容を反映したいと思っています。

    コメントありがとうございました!

    編集済