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 その日も他の死神の友人らと大鎌の特訓しに行こうと、家から出、その近くにある、死神の世界の大半を占める"血の湖"の前を通り過ぎようとした時だった。


「ん·····?」


 一瞬見間違いかと思った。が、そうではないようだった。

 そばにある湖と同じくらい身体中を血まみれにし、倒れている人がいたのだ。

 気づけば駆け出し、その者を抱きかかえる。


「オイッ! 大丈夫か! オイッ!」


 揺さぶり起こそうとするもの、瞼は固く閉ざされたまま。

 自分と同い歳程度の少年のようだが、よく見ると何故かどこかで見たことがあると思わせた。

 一体、どこで。

 少し考えていたものの、いつまでも怪我人をこうしているわけにもいかず、肩に手を回して、引きずりながら、家へと足を向けた。

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