第20話

さて…現在私はダブルダンジョン十階層に居ます

私は上のボスでも苦戦して居たのにどうやってここまで来たんでしょう!


「なぁ我が友よ、さっきから近づいて来た敵が突然倒れてアイテムに変わって行くのだが?」

「そりゃあ死んでるからな」


…はい!即死です!即死が雑に強え!

だってどんな相手も雑に殺せるんだもん!


「何故我らに近づくと死ぬのだ?」

「俺達に近づくと死ぬからだよ」


正確には近づくと死ぬようにしてる、んだけど

まぁ対して変わらないし良いか!


…正直これが効かないと攻撃力不足なのがヤバいんだよなぁ、もっと攻撃力をくれ


「というか、これ本当に死亡率高いのか…?我が友が死ぬどころか傷つく様子も無いのだが…」

「まぁ、それはあのときの俺を的確に分析してただけで今の俺とは強さが違うからね?」


だから死亡率の高い依頼で間違ってないんだよ

…それに一般的にも死亡率の高い依頼だし


「もう階段か…所で我が友よ気づいているか?」

「えっ、何が?」


この階段に何かあるの?

俺そういうのは全然ダメだよ?


「いや、この先から邪神の気配がするのだ」

「邪神とは…?」


「えぇ!?!?邪神を知らぬのか!?」

「う、うん…」


ダンジョン関連は構造とかトラップ、攻略の勉強はしたけど歴史とかそういうのはちょっと…


「邪神はダンジョンの出来た原因にしてスタンピードが起る原因である邪悪な生命体の事である」

「ほうほう…でも何でこんな所からそんな邪神の気配がするんだ?」


そういうのはもっと神殿的なダンジョンとか異次元への入口とかからするもんじゃないの?


「それはここが邪神の一柱の住むダンジョンだからであろうな」

「は…?ここが邪神の住むダンジョン?」


「うむ、やたらと強い敵、濃い邪神の気配、間違いなくここが邪神の住処であろう」

「えぇ…じゃあここで邪神を殺したらダンジョンは消えて無くなるのか?」


だったらもう帰るけど…


「いいや?邪神はダンジョンを作っただけで管理者ではないからな、ダンジョンの存続とは関係ない」

「そうか…えっ、俺もしかして邪神と戦うの?」


「…かもしれんな」

「うわぁぁぁぁ!!!嫌だ!死にたくない!死ぬなら童貞を捨てたい!」


「ええい!辞めよ見苦しい!というかそういうのはさっきから黙りこくっておるメアリーに頼むのだ!

…いや!やっぱり辞めよ!我が想い人にそんな事を頼むな!」


どっちだよ…

ってかそういやマジで黙ってんなメアリー


「メアリー、どうしたんだ〜」

「こ、このダンジョン敵強い、怖い…」


あ〜、なるほど、ビビってるのね?

…まぁ今まで自分より強いモンスターとか会った事無かっただろうし無理はないわな


「なぁ、メアリーこんな感じだしお前相当かわいい

からお前が俺の…」

「や、辞めよ!そういうのは!恥ずかしいのだ!///特に我が友の様な親しい人に言われると…うぅ///」


ウッ!ふぅ…

友人の照れ顔で落ち着いたしそろそろ降りるか


そして降りた十一階層の構造は、やたらと長い廊下とその先の扉!


明らかに上と同じ構造のボス部屋じゃねーか!

コピペはやめろコピペは

いくら面倒くさかったって多少は構造を変えろ

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