第6話

ピンポーン


ん?インターホン?

特に何か頼んだ覚えはないんだけど…


「…どなたでしょうか?」

「あ、はい、探索者協会の者ですが…」


探索者協会!?

ダンジョン関連か!?急いで行かねば!


「はい!何でしょうか!」

「えっと、明橋さん、あなた、Aランクダンジョンをクリアしてらっしゃいますよね?」


「ああ、はい」


ボスのドロップは耐えきれずガチャにブチ込んだけど魔石は何とか耐えて売ったんだよな


…じゃあ協会目線初めてのダンジョン攻略がAランクダンジョンなのか、怪しいってレベルじゃねぇな


…えっ、これってそういう?


「ですので明橋様にAランク免許取得試験を受けて頂く為に…」

「あっ、受けますよ、いつですか?」


なんだ!そっちか!

それなら何の問題も無いな!


「えっと、その…」

「…?なんですか?」


何でそんなに言いづらそうにしてるんだ?


「今から10分後に探索者協会本部で行われます…」

「10分後!?持って行く物は!?」


急いで準備しないと…!


「持って来る物は自分の獲物だけで良いと…」

「分かりました!退いて下さい!」


「は、はい!」


ーーー


時間は…!7分余ってたわ

かなり時間余ったなぁ…


「あの〜Aランク試験受けに来たんですけど…」

「明橋様ですね、奥の訓練所でお待ち下さい」


「あっ、はい」


…これは奥の訓練所で7分待たせられるんやろなぁ


「お前が明橋か?」

「えっ、はい」


「ここまでどうやって来た」

「えっ?走って…」


だってそこそこ遠いから10分で来ようと思ったら走るしか無いんだよ…


「…そうか、ではAランク免許取得試験を始める」

「えっ、10分…」


まだ来たばっかりなんですけど…


「…ああ、あれは10分以内にここに来れるかという試験だ、気にするな」

「えっ、はい」


あれも試験なのか…


「最初の試験は攻撃だ、この特性の案山子に攻撃を打ち込んでみろ」

「あっ、はい」


…とりあえず居合でもすればいいのかな?

n次元倉庫から刃燐を取り出して…


ーーー

n次元倉庫

小さな正方形の金属塊で、指定した空間を倉庫にできる 中身は何処の倉庫でも共通

ーーー


居合!

…普通にスルッと切れたんだけどこれ大丈夫か?


「…合格だ、次は耐久力の試験だ、この攻撃を避けるか受け切るかしろ、オススメは避ける方だ」

「そうですか」


その攻撃消滅系でも再生阻害系でも無いから受けても全然大丈夫だな、どうする?避けるか?


「あっ…」


やっべ、考え事してたら受けちゃった♪

にしても首をもぐとか意外とエグいこと考えるんだなぁ…


「だから避けろと言ったのにな…」

「あっ、すいません、自分生きてるんで離してくれませんか?」


「!?いや、自分一人の力で…」

「いや、この状況から戻ろうとしたら妖刀 銀うちの子が手をスッパリ行っちゃうんで…」


軽く妖刀 銀でさっきの案山子を切り刻んで見せる


「…なるほど、合格だ、これはほぼSランクだな、後で上に掛け合ってSランクの試験を手配するからそのつもりで居ろよ」

「えっ…はい」


マジで?


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