第4話 掴まれていた

遠く遠く流れて行く時の中

薄れて行く記憶の中


あの言葉 

あの人

突然

昨日のように

蘇るんだ


人生のなかのある一瞬

小さな小さ点のような出逢いが


私の心の何かに触れたんだ


忘れるとか

忘れないとか 

そんな次元ではないんだ

蘇るんだ


心の端っこを

触れられ掴まれて

今もそのままなんだ



あの言葉は


あなたの人生だったんだ


今なら判る


今だから判る













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