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    こんばんは。
    企画に参加していただき、ありがとうございました。

    作中の文学作品をなぞらえた問答や自分は何に突き動かされているのか、はたまた自分とは何なのかということを根本的に問い直す描写の数々には読んでいて興味がそそられました。

    島田の『優しい』という言葉の意味への疑問と情動は一種の自己嫌悪のような側面もありましたが、本当は彼自身を束縛する枷だったのかもしれませんね。

    そして、ラストシーン。
    島田は原田の考える『つまらない人間』に成り下がったのでしょうか。

    目を通して、『自分』というものの曖昧さであったり、あるいは『本当の自分』の再発見というものについて考えさせられました。

    この作品と出会えたことに感謝します。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。仰る通り、この小説は実存主義において語られる「他者に出会われる自分」の再解釈と批判に取り組んだ作品です。改めて、素敵な企画をありがとうございました。