「睡蓮と」ヘンリック・イプセン(ノルウェー語)
君よ、我の持て来しものを見よ、
白き翼を持ちたる花を。
静かなるせせらぎが上に浮かびて
春に夢見しこの花を。
此がいのちが欲しからば、
此を君が胸に抱かれよ。
その葉はうしろに隠したり、
げに静かなるさざなみを。
君よ、水の流れをこころせよ、
そは夢見には危ふしなり。
妖精は眠るるふりをして、
睡蓮の上で遊びたり。
君よ、胸を流れに委ねしものよ。
そは夢見には危ふしなり。
あな、我は知りたりけり、
水底に妖精の潜みしを。
***
原典:https://www.ibsen.uio.no/DIKT_Diktht%7CDiftMedEnVandlilje.xhtml?modus=enkeltdikt
参照:https://fleursdumal.nl/mag/henrik-ibsen-with-a-water-lily
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます