2#モテモテなラグロール猫

 「あのラグロール、スゲーイケメンじゃねーか!!」


 「何かキラキラしてるっつーか、眩しい過ぎっつーか!!」


 地域猫のブッチィーとトラジは、通りすがりの雄のラグロール猫に激しく嫉妬した。


 「なあ、トラジ。ちょっと付いていこうか。」


 「ストーカーってやつ?」


 ブッチィーとトラジは、雄のイケメンラグロール猫の後をこっそり付いていった。




 「きゃーーーーーーー!!」


 「アンディさーーん素敵ぃーーーーー!!アンディさーーーーーーん!!」


 「アンディさーーんこっち向いてぇーーーーー!!」

 

 「アンディさーーん!!」


 「アンディさーーん!!」


 「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」


 「な、なんだぁーー!!この雌猫の数は!!」


 「雌猫集まりすぎだろ?!」


 地域猫のブッチィーとトラジは、ラグロール猫のアンディーを取り囲む無数の雌猫達に目を丸くした。

 

 

 「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」


 「やあ!カワイ子ちゃん達!!」


 ラグロール猫のアンディーは周囲の雌猫達に向かって振り向くと、ウインクをした。


 「きゃーーーーーーー!!」


 「アンディさーーん!!」


 「アンディさーーん!!」


 「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」「アンディさーーん!!」


 ラグロール猫のアンディーのウインクに痺れた雌猫達は陶酔しきって、黄色い声をあげ続けた。


 「な、なんじゃこりゃ!」


 「あざとい!あざとすぎる!」


 「まるで・・・」「雌猫達はマタタビにやられた猫みたいだ!!」

 

 塀の隙間から一部始終を覗いていた地域猫のブッチィーとトラジは、激しく卒倒した。


 「モテる雄猫は違うなあ。」「そうだね。オーラが違う。」


 地域猫のブッチィーとトラジは、ラグロール猫のアンディーのあとに再び付いていった。

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