消滅まであと7日
牧村 美波
第1話 真夜中の訪問者
深夜2時。
黒づくめでフードを
女のほうはやや
男が女の
ここにお前が
女はブンブンと首を振り、手の平から手品のように
だが、少年は眠ってはいなかった。
タブレットでゲームをしながらうたた寝をしているところに2人が現れ、タヌキ寝入りでこの場をやり過ごすか、タイミングをみて
男の短剣を
少年は、とにかく
男の
「待ちなさいよ。」
左のこめかみにヒンヤリとした
「ねぇ、何でこんなことになってるか分かる?」
「えっ……いや、えっ…。分か、分かりません」
「よくも、やってくれたわね!」
女はフードを
こんな時に思うことじゃないが、サラッとした黒く長い髪にやや気が強そうなつり目だが
おそらく、年もそれほど
「チッ」
「どうして、あの子を
「え…」
「どうして、未来を
「え…あ…」
「どうして!どうして!どうして!」
カチッ。
カチッ。カチッ。
女は、泣きながら何度も引き金を引いたが
「それ貸して!」
男の短剣を
男は女を
「これはヒーローが
「ちょ!ま、まってよ」
その場から
しばらくして気持ちが落ち着いてくると手元に銃が転がっているのに気がついた。
あれ?あんな物騒なものを忘れていったのか?
床に落ちていたそれを拾ってマジマジと見ると、ドラマや映画で見るより雑な子どものオモチャのような形をしている。
やっぱ、作りもんでしょー。
あんな
ニヤニヤしながら外に向けて引き金を引くとそれはしっかり窓ガラスを
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