異世界救国の魔法士団 白銀（しろがね）のスミレ －エピソード オブ プロジェクト・メイジック！－

登場人物

《登場人物　ツァウバー・リッター》

対島菫＝スミレ・フライハイト・パールインゼル

　シュトルムラント王国領内にラボを構える魔法使いにして王立ガルテン（学舎）の学生。種族としては精霊種。また科学バカの幼馴染（獅童鐘吾）の入れ知恵をひとつとする前世の記憶もあって、科学と魔法のハイブリッドアーツを独自に開発する。前世の自分の境遇から、防災と救命に関する『防災と救命の魔法士団ツァウバー・リッター』として動き出す。

ルベライト

　美しい羽と長い尾を持つ、鳥類のようだが種族はグローリアスドラゴン。スミレの妹であり遠出の足。名前の由来は、赤い宝石。

エルフリーデ・シュトルムラント

　シュトルムラント王国王朝の第一王女。しかしガルテンでは勉強が大嫌いで運動が得意、スミレと一緒に冒険に出かけることが大好き、いじめっ子を自ら制裁すると言うとんでもないわんぱく少女。しかし王女としての自覚とツァウバー・リッターの指揮官としての誇りはあり、誰のために何ができるかをスミレとともに思案している。

イレーネ・バスティアン

　エルフリーデの侍女で、エルフリーデとスミレとは同い年。貴族バスティアン家が没落したため城に奉公に出されたが、エルフリーデに見出され魔法士としても活躍してゆく。父が水害に巻き込まれて死亡したことが根底にあり、防災と救命の活動には尋常ならざる使命感を抱く。種族としては魔人種（魔族）で、精霊種と並んでアークル含有量が高い。

ツァウバー・リッター

　スミレ、ルベライト、エルフリーデ、イレーネの三名一頭からなる、通称『防災と救命の魔法士団』。第一王女であるエルフリーデが指揮官であることからそれなりの権限を持ち、国王シュヴァルツが後見人となって各種活動を見守っている。

《登場人物　シュトルムラント王国》

シュヴァルツ・シュトルムラント

クラーラ・シュトルムラント

　エルフリーデの両親であり、シュトルムラント王国の領主（国王）と王妃。腕白なエルフリーデのことは、心配はしているものの立派に成長してくれるならと魔法士としての活動を（クラーラはしぶしぶ）了承している。

レギン・アウグスト＝賢者レギン

　転生後のスミレの育ての親で、現在は故人。壮年期には王立魔法士団の団長を務めていたが、退役してからは刃物や金物（武器から調理器具まで幅広く）、調合薬などを売って生計を立てる隠居となり、その生活の中でスミレと出会う。生前の得意分野は古代魔術、錬金術、占星術、またそれらをベースとした現代魔法。だが純粋な魔法だけは使えない。

ゲレティヒカイト・ドレイク

　王立魔法士団の前団長で、現在は退役した老人。種族としては亜人類の龍人種。レギンの死後はスミレの面倒を見るようになり、スミレがツァウバー・リッターとして動き出してからは魔法グッズの販売やプレゼン、特許の管理、収支管理などを引き受けている。

エリック・ヴァン・リヒトホーフェン

　シュトルムラント王国に加盟しているリヒトホーフェン領の領主。立派なたたずまいの大男で人柄もよく、領民からの信頼も厚い。

カッツ・フォン・レイゼン

　レイゼン領の領主の男性。領内で抱えている問題の解決を、ツァウバー・リッターに依頼する。

アレクサンダー・デツェンバー

　シュトルムラント王国議会の大統領。シュヴァルツとともに立憲君主国であるシュトルムラント王国を司る。

グラニ

　王立騎士団が所有するグローリアスドラゴンの一頭。

《登場人物　ツェッペリン造船社／ハルトマン重工業》

フェルナンデス・フォン・ツェッペリン

　ツェッペリン造船社の社長。スミレがハルトマン重工業に空飛ぶ船の話を持ち掛けたことを聞き、それにフルークツォイクと名付け、スミレ、ハルトマンとともに研究開発に乗り出す。

エーレ・ハルトマン

　ハルトマン重工業の社長。ツェッペリンとともに空飛ぶ船の共同開発を担う。またそれまでにも、スミレの注文でリパルスドライブ（空飛ぶ乗り物）の開発などを手伝ってきた。

《登場人物　サンティーエ帝国》

リオンフォール・ボナパルト

シヤン・ド・ギャルド

　それぞれ、ボナパルト錬金術研究所所長と開発主任。ある理由からゴーレム開発を急いでいる。

ゴーレム

　機械仕掛けの新世代のゴーレムで、ゴーレムコアのほかに鉄骨と鋼鉄の装甲からなる。兵器として開発されたため各部に兵器を搭載しており、そのエネルギー供給源は空気中に漂うアークルを収集するアークルインテーク、と……。

《登場人物　蒸気機関車クレーエ号暴走事件》

アーダルベルト

　自らが率いるアーダルベルト盗賊団の頭で、筋肉隆々の巨人のような男。盗みのためならば人の命を含めてどれだけの犠牲が出ることもいとわず、団員すら平然と見捨てる。銃火器フリークで、お気に入りの銃火器を常に携帯している。

ゼルエル

　海の向こうにある国クライス正教国の十三使徒のひとり。しかしある理由から粗末な服装で一人旅をしている。肉と酒が大好物。

《登場人物　大岑（シン）王国》

劉五星（リウ　ウーシン）

　飛行船白虎・Ⅰ（バイフー　イー）の船長。だが王都で飛行船の墜落事故を起こしてしまい、その責任を取ろうとして取った行動は恐ろしいものだった。

劉運送公司

　五星の父親が経営する物資輸送会社。しかしその実態は……。

《登場人物　スミレの前世》

対島楓、菖蒲、大樹、桜

獅童鐘吾、雄吾、健吾、鳴子

　転生前の世界の、スミレの家族とお隣さん家族（両家は家族ぐるみで付き合いがあり、双方の兄弟姉妹は幼馴染で半ば兄妹）。姉の楓は常識人だが、楓と同い年の鐘吾は重度の機械オタクにして科学バカであり、スミレの対応力の高さや柔軟さ、科学的な知恵は、大体楓と鐘吾からきている。

アリシア・ユースティティア

カレン・ベルナデッタ

　異なる世界の魔法使い。