第四章

プロローグ

 かつて……遥か、遥か昔のこと。

 地球という一つの星が一回り大きかった時代の頃。

 その星は宇宙の中でも最も輝いている一つの惑星だった。

 盛者必衰の理をあらはす。

 惑星でありながら恒星よりも輝いていたその星も、崩れ、滅亡した。

 

 死の星へと成り果てたその星は……とある一つの星の恵みを受け、再び生命の星へと舞い戻った。

 

 何の因果か、再び大いなる星へとのなったその星に恵みを施した星の生命の遺伝子が堕ちた。


 堕ちた生命が栄え、一つの星の霊長類として君臨した頃。

 

 遥か遠い先で一つの星が終焉へとその半身をつけた頃。

 終焉へと近づいたその星は己の身を分けし生命のことを思い出した。

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