第二章 戯言なんかじゃない 

僕たちはなぜ出逢ってしまったの?

あの時少しだけ廊下に出るのが遅ければ

僕ば君を知らずにすんだよね

そしたらふたりはこんなに泣かなくても良かったよね


君の頰に触れて

唇を重ねると


この悲しみは

魔法のように消えていく


君の腕の中で微睡み

君のすべてで愛される喜び


離れたくないと僕が泣く

離したくないと君が泣く


誰が決めるの?

誰が認めるの?


僕たちの愛の深さを


お互いの高まりは

お互いの熱量は

お互いの中に吐き出される


君は僕を抱き締め


僕は君を抱き締め


やがて


ひとつの塊になる


至福の時は止まる


永遠に……永遠なんだ!




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

浅い眠り 紫陽花の花びら @hina311311

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ