第15話 俺の女

射し込む優しい陽差しに

包まれたあなたは

本当に綺麗だ


匂い立つ色香

紅に染まった肌

欲情のまま泣き濡れ

激しく俺を欲しがった

夕べのあなた


今は美しすぎる寝顔を

俺に見せてくれている

色白の肌はまるで

陶器のよにうに滑らか


適度に付いた筋肉は引き締まり

まるで彫刻のようだ


胸、臀部あたりは

フッワとした柔らかさ

なんとも摩訶不思議なからだ

幾ら眺めていても

飽きることはない

俺の女

なんて言ったら

怒られるかな…

悪戯心がムクムクと動き出す

耳元で囁いてみる

「俺の可愛い女は起きてるかな?」

「ウウン な~に?わたし

だる~い~の~

あなたが激しすぎるんですもの~

なんて言うか!バカ!」

と憎まれ口を言ったその口で

可愛い声が口づけをせがんで来る

狡い 堪られない

なんだ?

今頃心臓が爆発しそうだ

俺は誰もが羨む宝石を 

俺の腕に抱き締めている

俺を愛していると言い

震えながら一生離れないと 

囁いたあなたが

今は笑いながら

「現実は茨の道だから!

覚悟はいいか?」

きつく抱き締めながら

「お供します

あなたといれば

地獄も天国ですよ」

ふたりで生きると約束した

あなたを守ります

誰にも傷つけはさせない

覚悟は

出逢った時から

できています


ただ今日一日は

すべてを忘れて

俺の腕の中にいてください


「俺の女 

可愛い恋人」


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