魔導人形達は楽しみ暮らす〜魔導人形は数百年後復習を果たします〜

緋織

第1話 とある大戦

街が紅く染まる。人々の絶叫が響く。

戦士達の咆哮が轟く。魔法が飛び交う。

これは…戦争。帝国と王国の戦争から発展し大戦となった。帝国は機密にしていた兵器達をこの大戦に送り込んだ。結果、生まれた光景はさらに上の地獄。帝国は世界でもトップの発展をしている。特に魔導技術は他の継い付いを許さない。そんな帝国の最先端の技術の結晶。【魔導人形】彼らは胸元に魔石を埋め込まれている。そして周囲の魔力を吸収し魔石を通じて魔導…いや、魔法を放つ。

圧倒的な戦力差。僅か数十の魔導人形に何億もの軍隊は壊滅に追い込まれた。だが…帝国は魔導人形を侮っていた。そして…焦った。なぜ帝国が焦ったか?帝国は魔導人形を完璧に制御できるわけではないから。魔導人形は帝国の最先端の技術だけではない。他の…獣人やエルフ。果ては妖精や精霊の技術さえも帝国は詰め込んだ。帝国は戦争中の国々に休戦を提案。国々も消耗が激しすぎた為それを承知。そしてそれから…何百年と月日が過ぎた。人々の文明は低下した。大戦が理由だった。そして大戦は忘れ去られた。帝国含む各国が恐れ、封印した者たち。【魔導人形】も忘れ去られた。語り継がれるは帝国が悪魔を呼んだと。そんな空想として語り継がれていくだけ。

彼らが…その封印を解き、訪れたるは崩壊の音。闘争のために殺され闘争のために創られ闘争のために生き闘争によって封じられた心生まれし兵器たち。彼らは未だ闘争を望む。

彼らのリーダー。〘機械神〙と呼ばれた

《全知全能》の古代魔石を持つ人形が彼らを率いる限り……。勇者や聖女。勇猛な兵士や優秀な魔導士。それら全て叶わぬ圧倒的な全ての叡智の結晶が牙を全てに向けている。


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