第8話

中学の卒業式をむかえた。お姉ちゃんと、いっしょに自転車に乗って仲良く通学するのも、今日のこの日で最後なのかもしれなかった。高校では、いっしょに通学するのかどうか、わからないし。

中学までの、緑の木々の生い茂った、緩やかな坂道をいっしょに登りながら、お姉ちゃんに、何か今までのこと、今までの気持ちを言おうかなって思いながら、自転車に乗ってたけど、結局、学校に着くまで、何も話せなかった。

お姉ちゃんのこと好きな気持ち。

だれにも言えない恋

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