第7話

自分の勉強部屋には、最初に来た時から、霊の存在を自分は感じてた。

夜になって、寝てると、ふとんの上から、圧力を毎晩感じていた。

あと机の上の本やノートがパラパラと音をたてて、めくられていく。

何ヵ月か過ぎて、芸術家の霊のような気がしてきた。なんとなく、感覚的に、女流作家か女流画家のような。

机の上の本やノートも、美術や古文が好きみたいで、よく見てるようなのだ。

寝てる自分に、「芸術にもっと意識を高く持って」って言ってる気する。「宇宙へ広がるような心を」と説いているように。


ある日、お姉ちゃんに、夜、いっしょに自分の部屋で寝てもらった。同じ現象が起きた。お姉ちゃんは、「芸術家っぽい雰囲気するね。芸術に対する大きな心っていう芸術論を言ってるみたいな」

まさに自分と同じ感覚だったから驚いたけど、同じように思ってくれて、めっちゃ嬉しかった。

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