第12話:なくしたもの
洋食店を見つけて入る
アンジェラ「珍しい」
ノーラ「そうだね・・・普通の味だといいけど」
席について端末をみると通知があった
ネルから・・・魔法使いを探している人とゴーレムの2人組が訪ねてきた・・・か
アンジェラ「どうかした?」
ノーラ「ん・・・ルイーズとネルのところにお客様だって」
アンジェラ「占いのお客さん?珍しい」
ノーラ「多分違うかな・・・」
アンジェラ「そう」
ノーラ「リズとグレイスって名乗ったらしいが偽名かもね」
防犯カメラの写真もついている
ノーラ「・・・どっちがゴーレムかわからない」
アンジェラ「どれ・・・」
端末をのぞき込む
アンジェラ「・・・なんのようだった?」
ノーラ「魔法使いを探していたらしい」
アンジェラ「そう・・・そのうち会うかもね・・・」
ノーラ「・・・そうかもね」
パスタと肉料理を注文する
客の姿はまばらで料理はすぐに出てきた
アンジェラ「久しぶりにまともな食事をした気分」
ノーラ「そうだね・・・明日は?」
アンジェラ「アポは午後だからのんびりしてていいよ」
ノーラ「ビール頼む?」
アンジェラ「そうだね」
ノーラ「さっきの話」
アンジェラ「ん?」
ノーラ「魔法使いを探してる人」
アンジェラ「あぁ・・・」
ノーラ「何をしたいんだろうね」
アンジェラ「・・・ある種の魔法を使える人を探してる?」
ノーラ「なのかな?」
アンジェラ「悪魔でも召喚して契約でもしたい・・・とか?」
ノーラ「なんの?」
アンジェラ「さぁね・・・」
ノーラ「まぁ魔法が使えても、役にたたないなら必要ないでしょう」
アンジェラ「・・・そうだね、それが普通の考え方なんだろうね」
ノーラ「違うの?」
アンジェラ「ないものねだりを考える人はいるんじゃないかな?」
ノーラ「・・・そっか」
アンジェラ「何かしらの力をもっていたらた、どこまでできるか試したくもなるでしょう?」
ノーラ「・・・かな?」
アンジェラ「たぶん」
ノーラ「あなたは?」
アンジェラ「私はいらないかな」
ノーラ「そう」
アンジェラ「?」
ノーラ「・・・知らぬがなんとやらかな・・・」
アンジェラ「記憶がないからね・・」
ノーラ「そうなんだろうね、記憶が戻ったらどうする?」
アンジェラ「・・・その時考える」
ノーラ「・・・だね」
ホテルに戻る
アンジェラ「まだはやいね・・・こっちにこない?」
ノーラ「・・・シャワー浴びたい」
アンジェラ「いいのに」
ノーラ「私が嫌」
朝日で目が覚める
アンジェラの寝顔が横にある
この子は人間以外の血でも混ざっているのだろうな・・・
おこさないようにベッドを抜ける
下着をきて自分のベッドに座る
記憶がないって言っていたけどいくつなんだろう・・・
まぁ知ったところで・・・かな
午後の約束の時間に合わせて移動した
ガレキの中を歩くのかと思ったら車で移動できるらしい
目的の建物で受付を済ませて中に案内される
思っていたよりも普通だった
まぁ、いろいろな生体実験をやっている時点で普通という言葉は当てはまるかどうかは別として
確かに羽の生えたトカゲ・・・手の平サイズのドラゴンはいた
だからといって飛べるわけでもなければ、火をはくわけでもない
ただその研究者の言っていることは理解できなかった
まぁ基礎知識のない私に遺伝子の話をされても理解できないのは当然で
アンジェラ「それで?この人は」
ノーラ「この人には何も感じない・・・かな」
近くにあったケージの中のサンプルを見ると出来損ないのトカゲがいた
魔法陣で鳥とトカゲを合成したということはなさそうだった
アンジェラ「この施設でほかに何の研究がされているんですか?」
研究者「それは機密になっていて私からは・・・」
アンジェラ「そうですか・・・ありがとうございました。」
簡単な確認をしてそこを後にした。
ノーラ「いいの?これだけで」
アンジェラ「いいんじゃないかな?これ以上は調べようがないし」
ノーラ「まぁ、そうだけどね・・・」
アンジェラ「裏でなんかやっててあの遺伝子操作のドラゴンをカモフラージュで見せてるってこともあるでようけど」
ノーラ「普通の遺伝子操作なら問題ない?」
アンジェラ「私の仕事の依頼はそうだね・・・倫理とかそこら辺の話は別だね」
ノーラ「・・・そっか」
アンジェラ「ホテルに戻りましょう」
ホテルで報告を済ませる
アンジェラ「次の仕事あるけど移動は明日でいいか」
ノーラ「遠い?」
アンジェラ「隣の国・・・電車で行ける」
ノーラ「そう」
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