久しぶりのポーカー
サンディエゴからロサンゼルスへ戻ってきた。早速、仮眠をとってからカジノへ行く。
久しぶりのカジノだ。しかし問題発生。ウェイティングが多すぎるのだ。1時間待ったが、一向にリストが減らない。今日は金曜日。やはりプレイヤーが多い。フィッシュも多いのでプレイしたいが、今日は難しそうだ。移動の疲れも残っているので、撤退する。プレイは出来なかったが、カジノの空気は久しぶりに感じられたので良しとしよう。
そして翌日。夜にまたカジノへ行く。これまでの成績は-655ドル、約9万円の負けだ。そして、それからも勝った負けたを繰り返す日々である。
翌日。この日のカジノは前と様子が違った。見知ったレギュラー、特に強めのプレイヤーが何人かいなくなっていた。
おそらく彼らは
おかげでテーブルは弱いプレイヤーで溢れている。
しかし、この日はハンドが全く入らない。強めのハンドが出来ても、相手はドローを完成させてしまったり、そもそも何もハンドが出来なかったり。そんなことの連続で、3時間もすると1000ドルあった
さらに追い打ちをかけるように、弱いプレイヤー達がいなくなっていく。少し勝ったら、すぐにテーブルを離れてしまうのだ。最悪だ。
それでも良いハンドは来た。
ポジションは
チャンスに思える状況だ。ポットには200以上が入っている。アグレッシブなプレイヤーの105ドルへのレイズは先程から繰り返されたプレイなので、そこまで強いハンドはないだろう。俺のスタックはちょうど650で、これはオールインするのに最適な状況だと思える。オールインした。
しかし、ここで予想外の事態が発生。ブラインドが2人ともオールインしてきたのだ。そして、彼らが開いたハンドはAAとKK。最悪である。
そして、なにも状況は改善されず、AAの勝ち。これでこの日は1000ドル失った。
次の日はクレイジーなテーブルに入ってしまった。ストラドルとボムポットが強制なのである。
俺のプレイするステークスは5/5と言って、
そして、さらなる問題はボムポットだ。これは全員がハンドを見る前から25ドルを出して、
ボムポットの発生条件は、新しいプレイヤーが来たとき、ディーラーが変更されたとき、新しいデッキに変更されたときである。平均すると1時間弱で一回は
俺はストラドルが嫌いだ。しかし、通常はプレイヤーの選択制であり、他のプレイヤーがやっていても自分だけやらないという選択肢を取ることが出来るのだ。
ボムポットに至っては嫌悪している。プレイヤーとしての
しかし、この日は他にプレイできるテーブルもなく、弱いプレイヤー達が集まっていたのでここに参加してしまった。
そして不運が連続した。このルールの言い出しっぺは、とてつもなく弱いプレイヤーだった。しかし、3時間もすると、運良く勝ったこの男は
そして、すぐに通常のゲームに戻った。どうやら言い出したプレイヤー以外は、誰もこのルールを続けたくはなかったようだ。
俺のスタックは600になっていた。3時間のプレイで何もハンドが入らず、じりじりと削られていったのである。400ドルを買い足して、プレイ再開。
ハンドは6♠6♦で10ドルのストラドルが入ってる。30へレイズして2人がコールしてきた。このコーラーのうち一人は弱いプレイヤーで、もう一人はそこそこ強めのレギュラーだ。
フロップ:Q♡7♣6♡
ここはスロープレイをせずに40ベットする。もう少し大きく打ったほうが良かったと思えるが、多人数なのでブラフも小さく、バリューも小さく打つのが良いと思う。
すると、2人ともコール。おそらく、Qや7のペアやドローを持っているのだろう。
ターン:4♣
難しいカードが落ちた。おそらくストレートは完成していないように思われる。しかし、追加のフラッシュドローが出来てしまったので、大きくベットしてもフォールドすることはないだろうし、
ここは、小さ目ではあるが100ドルをベットする。リバーで
予想通り弱いプレイヤーがコール。しかし、右に座っている強めのレギュラーが300へチェックレイズをしてきた。
さて、これも難しい状況だ。ターンでストレートが完成する組み合わせは85と53である。しかし、このレギュラーは主に良いハンドで参加するので、せいぜい持っていたとしても8♡5♡だけだろう。
問題は77である。彼のレンジには
そして俺がコールした場合は、後ろの弱いプレイヤーもドローでコールしてくると考えられる。その場合は最悪だ。しかし、今ある800ドル弱をオールインしてしまうと、レギュラーは2ペアやドローを降りてしまう可能性がある。
悩んだ末、オールイン。弱いプレイヤーはフォールドし、レギュラーはかなりの時間を使って考え続け、結果2ペアでコールしてくれた。
リバーでも逆転されることはなく勝ち。これでスタックは1700になった。今日は1000ドルからスタートして、途中400ドルを買い足していたので、これで300ドル勝ちである。
まだ弱いプレイヤーはテーブルに残っているので、プレイを続けていこう。
またこのレギュラーとの勝負になった。彼は週に3~4日ほどカジノへ訪れるプレイヤーで本職はTVプロデューサーだそうだ。ポーカープロではないのだが、かなり強めのプレイヤーで、ポーカーの世界でも十分に食っていけるだけの強さがある様に思われる(彼の名前は知らないが、俺は”プロデューサー”と呼んでいる)。
"プロデューサー" が
後ろから3人がコール。
フロップ:T♣T♦4♡
ここでは全員がチェック。おそらく、Tを持っているプレイヤーは小さくベットしている可能性が高いので、誰もTを持っていないのだろう。
ターン:K♡
トップペアがヒットした。右隣りのプロデューサーが55のベット。ポットが100ドルなので約50%のベットサイズだ。フロップの読みではTは少ないように思えるし、多人数で小さ目のベットはドローの可能性もある。彼がKを持っていた場合、AKやKQもあり得るので、警戒しなくてはならない。
トップペアがあるのでここはコール。他のプレイヤーは全員フォールドした。
リバー:7♠
安全なカードが落ちた。しかし、大きくベットされると、俺のKペアは難しいことになってしまう。それでもポーカーフェイスを保って彼の動作を横目で見続ける。
すると、彼は150ドルをベットしようと用意しているのが見えた。俺は、つい「ヤバい!」と思い、彼を見てしまった。
彼はそんな俺の様子を見て、少しニヤリとしてから、更に50ドルを追加して、200ドルのベットをしてきた。
やってしまった。最悪である。おそらく彼は俺の視線と表情からこちらのハンドを推測したのだろう。そして準備していた額よりも大きめにしてベットしてきた。
さて、彼は何を持っているのだろうか。
難しい状況だ。しかし、彼がベット額を増やしたのが気になる。俺がベットされたくないのを察して、大きめにブラフを打っているのではないだろうか。そんな風に考えコール。
彼が開いたのはA♦T♡。ほとんどないと考えていたTで
これには完全に参ってしまった。こちらがブラフキャッチしてくることを読んで、逆に強いハンドで大きめに打ってきたのだろう。完敗である。
結局、この日は7時間ほどプレイして、約400ドルの勝ちで終わった。
久しぶりに利益がプラスだったのだが、まだまだトータルではマイナスである。また、実力で負けた勝負があったこともあり、あまり勝ったという実感がない。それでも利益が出たのだから、及第点だ。
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