第2話-2

「ふむぅ...どういう状況ですか?これは。君、大丈夫ですか」

「あ、ああ、ゆいが、ゆいが、」

「とりあえず落ち着いて下さい。はいお水。」

「ク、クロ3の方ですか?」

「あ、申し遅れました。私クローバーの3の___」

「iweugfeufoeruh」

「おや!?」


最先端技術研究所「クローバーの3」の治安統括部、エリート中のエリートである。と言いたいところだが出世街道まっしぐらというわけではない。いわゆる「クローバーの3」の中の「体張り役」である。凶悪な強盗殺人やテロ行為などに対してのみ派遣される。西暦2189年の日本国では警察よりも「クローバーの3」の治安統括部のほうが市民の信頼度は高い。それは「クローバーの3」が100年前頃から現代まで、人類の科学技術を常にリードし続けているからである。それ故に、「クローバーの3」の治安統括部は特に科学を使っての肉弾戦では_____


「iur!?」

瞬時に未確認生物の首が飛ぶ。

阿久井あくいと申します。」


人類最強。


「自己紹介遅れて申し訳ありません。私クローバーの3、治安統括部の阿久井 直人と申します。」

「あの...ありがとうございます...」

ただ礼を言う。それが河原木ゆいの親友千歳ちとせまなみの今できる精一杯の他人への気遣いだった。

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