「困りますよ。何言ってるんですか？

トイレだけ貸したら帰ってもらいますから」

「嫌よ。せっかく家の中に入るまでにしたのにこのまますんなり

帰るわけがないでしょう、山吹シンジ君」

ますます変だ。俺の本名まで知ってやがる。

俺は思いっ切って聞いてみた。

「まさかとは思いますが、山野井さんじゃないですよね？

俺の会社の直属の上司とかじゃないですよね？？？まさか違いますよね」

彼女は一瞬黙りこくった。

「山野井？？私の名前はそんなんじゃないけど」

なんだ、違うのか。。。

でもだとしても俺のこと個人情報どっから仕入れたんだよ？

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