第4話 君
弾むように走り回る君
虹の橋をリズミカルに
行ったり来たり…
そんな姿が今
空に見えたような気がした
君は春の華のよう散った
少しずつ少しずつ
私たちから
離れて行く準備をしていたね
繋がりを切らさず
抱き締め続けていたかった
君は
君はあまり美しく
あまりに健気だった
春の華びらに包まれ
もう二度
触れることのできない
存在となった
早春に生を受け
陽春に散った
君は春の淑女だったんだね
募る想い
ふっと話しかけてみた
君は今日も泥んこになって
ゴロゴロと背中を淡緑の芝に擦っているのかな?
あの人は一生懸命
洗っているのかな?
拭いてあげられないけど
大好きなお父さんがいるから
もう
寂しくないよね
君の大好きなお父さんに
抱き締めて貰っているんだね
その人は
私の手から離れて
逝ってしまったけれど
君といるんだから安心だよ
ふたりは見てる?
私たちは
まだここで踏ん張るから
ちゃんと見ててよ
君
私たちの大好きな人を
よろしく頼んだよ
君…三年目
大好きな人…二年目
襲われる
切なさに
零れる落ちる雫
逢いたいなぁ
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