第10話 閉じ込めてやる
涙なんてでないよ
嘘だもの
みんなが言ってること
嘘だもの
なんで笑ってるんだろ
なんで明日作ってあげる
お弁当の心配してるんだろ
みんなが泣いてる
なぜ?
大丈夫だよ
私なら
大丈夫だから
バシッと背中を叩かれた
えっ
駄目 駄目駄目だって!
行かなくちゃ
なんでよ~
ああばか
畜生
前が見えない
溢れ出す水はなんだ
鼻水が煩い
もっと一緒にいるって
言ったよね
ねってば
泣いてるよ!
本当だって判ったから
怒ってるよ
嘘ついたから
嫌だよ 嫌だよ
消えないで
消えないで
私から
取り上げないでよ
消えてしまったの?
手は離しちゃった?
私は離してないよ
だから
あなたを閉じ込める
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます